総合旅行業務取扱管理者試験(2018年)

今年の総合旅行業務取扱管理者試験の問題と正解が掲載されました。
観光庁長官が試験実施団体として指定している一般社団法人 日本旅行業協会が行う試験です。

総合旅行業務取扱管理者は旅行代理店に規定の人数が置かれなくてはならない国家資格で、国内旅行業務取扱管理者の上位資格に当たります。
国内旅行のみの取り扱いができる資格が国内旅行業務取扱管理者ですが、加えて海外も実施できる資格です。

総合旅行業務取扱管理者は下記の4科目からなり、全ての科目で60%以上取ると合格になります。
受験資格はなく、誰でも受けることができる点が特徴です。

①旅行業法及びこれに基づく命令(100点満点)
②旅行業約款、運送約款及び宿泊約款(100点満点)
③国内旅行実務(100点満点)
④海外旅行実務(200点満点)

自身は毎年、③国内旅行実務と④海外旅行実務のうちの旅行地理だけは解くようにしています。
今年も試してみました。

総合旅行業務取扱管理者試験 試験問題・正解(2018年)

結果、国内旅行地理は35%(40点満点中14点)、海外旅行地理は95%(40点満点中38点)となりました。
苦手ではあるものの例年は何とか半分前後は取れている国内旅行地理が壊滅的です。
恥ずかしい話ですが、資格を取った年も国内旅行地理は半分も取れておらず、国内旅行実務の他の科目で挽回したという前例があります。

例年のことですが、国内旅行地理で確実に解るのは世界遺産関連くらいしかありません。
今年で言うと4択で4問ありました。
こちらは自分にとっては容易です。

・鑑真が創建した奈良時代建立の金堂や講堂のある寺院
→唐招提寺

・世界遺産『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』の構成要素でないもの
→芦ノ湖

・世界遺産『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』に登録されている長崎市の構成要素
→大浦天主堂

・16世紀の琉球王国時代に築かれた王家の拝所で場外外出時に安全祈願をした場所
→園比屋武御嶽石門

反面、一般的な観光地を問われるものは全くといっていいほど知りません。

・次の伝統行事と観光地の組合せのうち、同一都道府県にあるものを全て選ぶ
a. おわら風の盆-雨晴海岸
b. 群上おどり-妻籠宿
c. 山鹿灯篭まつり-九重”夢”大橋
→aのみ

・次の温泉の組合せのうち、同一都道府県にあるものを全て選ぶ
a. 瀬波温泉-あつみ温泉
b. 修繕寺温泉-石和温泉
c. 野沢温泉-昼神温泉
→cのみ

『全て選ぶ』となると理論上は7通り(2^3-1)の答え方があるわけで、その時点で勘で当たることも諦めざるをえません。
よく本番で合格できたなと思うくらい難しいです。

一方で興味の度合いが高い海外旅行地理は容易でした。

・イタリアのウンブリア州にある聖フランチェスコ生誕の地
→アッシジ

・文中の誤っている1ヶ所を選ぶ
フランスノルマンディー地方にはモネの連作モチーフになった大聖堂のあるルーアン、『モネの邸宅と庭園』のあるジヴェルニー、第二次大戦度に再建されて世界遺産の登録されたエトルタ、木組みの家が立ち並ぶオンフルールなどがある。
→エトルタ

・ルーブル美術館に収蔵されているものを全て選ぶ
a. ナポレオンの戴冠式とジョセフィーヌの戴冠(ダヴィッド)
b. 晩鐘(ミレー)
c. 民衆を導く自由の女神(ドラクロワ)
→aとc

決して易しい内容ではありませんが、興味があれば十分に取れる水準ではあると思います。
唯一間違えた問題はサンフランシスコに関するものでした。

ゴールデンゲートブリッジ海岸沿いにある街で、ブリッジウェイ大通りにレストランやブティックが並ぶ場所
→サウサリート

レストランやブティックという時点で半分諦めですが、答えを見てもこれまでに聞いたことがないように思いました。
海外の中でも興味対象は色々あるということを改めて認識しました。

 

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