旅ニュースまとめ|2019年9月20日(金)~2019年9月24日(火)

旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
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ユネスコ「世界の記憶」年内改革を断念 韓国反対、作業部会で結論出ず

世界記憶遺産の登録プロセスの改革が目標の年内には終わらないことが判りました。
文書や記録を対象とする世界記憶遺産は通称で、正式名称は『世界の記憶』です。
有形の不動産が対象の『世界遺産』や、口承や伝統芸能などを対象とする『無形文化遺産』と並び、ユネスコの三大遺産事業の一角をなします。

2015年に中国から提示された『南京大虐殺文書』の登録にあたっては、中国からユネスコに提出された資料が、資料の一覧表と資料が保管されている公文書館名を記した目録だったことが登録後に判明しています。
問題点として、目録の粒度が低いこと、第一審査を行う諮問機関の委員が実質1名で審査に当たっていること、委員間の組織的な相互チェックは行われていないことなどが指摘されていました。

日本政府も審査過程が不透明であることを問題点として挙げており、そのプロセスを改革するために2018年から検討作業部会が開かれています。
しかしながら、他国から審査案件に対する異議が出た場合の処置に対して審査対象からの除外なのか継続なのかで意見がまとまらず、年内の新スキーム構築は事実上不可能となった模様です。

記事では韓国から申請されながらもペンディングになっている『慰安婦関連資料』と日韓関係悪化の余波に言及されていますが、登録過程が不明瞭という根本的な問題がある限り、他国間でも起こりうる問題ですね。
最終的には公の場で世界遺産委員会委員国21ヶ国による登録決議がされる世界遺産でさえも政治利用されているという問題が指摘されていますが、少なくともこのような見える形での審査は必要だと考えます。

②英旅行大手トーマス・クック、破産申請 旅行者15万人の帰国作戦が開始

19世紀半ばからの歴史を持つイギリスの旅行会社トーマス・クックが破産申請をしました。
同社のツアーで海外旅行中の旅行者が立ち往生することを防ぐため、イギリス政府がフライトのチャーターなどで帰国支援をするそうです。

自身はパッケージ旅行は利用しないのですが、それでも現代の我々が手軽に旅行できることは創業者のトーマス・クックの恩恵にあずかっていると思います。
トーマス・クックは、当時は娯楽としての旅行が考えられなかった農民や一般市民を対象とし、移動手段である鉄道の安価な借り上げや宿の手配、楽団の演奏など現代でいうパッケージツアーを企画しました。
そこにイギリスの産業革命進展による鉄道網の整備という歴史的な後押しがあったことは事実ですが、採算優先ではなく公益の精神で旅行企画を行ったという点が大変にすばらしいと思います。

なお、クック船長として知られる18世紀の探険家ジェームズ・クックとは別人です。

③政府、パスポート郵送交付を検討 電子申請やカード払いも

パスポートの交付が郵送で可能となるよう、政府が検討しているそうです。
郵送での受け取りができるようになると大変に便利ですが、自身が住んでいる京都は申請が平日のみ、受取は土曜可なのでそれほど恩恵は大きくなさそうです。

2022年度実現を目処に議論されている申請の電子化とあわさると、申請児も受取時も窓口に行く必要が無くなり、劇的に便利になりますね。

 

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