旅ニュースまとめ|2020年1月13日(月)~2020年1月17日(金)

旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
リンク先は時間が経つと、掲載が終了したりリンク切れが発生することも考えられます。

 

①ガラパゴス諸島で火山噴火、生態学上の重要地域に溶岩流出

南米エクアドル沖のガラパゴス諸島で、3番目に大きな島であるフェルナンディナ島のラクンブレ火山が噴火しました。
溶岩の流出が沿岸部に及ぶ過程で、貴重な生態系をもつ領域にも被害が出始めているとの報道です。

フェルナンディナ島は5万年前の火山活動で誕生した若い島で、ガラパゴスコバネウやガラパゴスペンギンで知られています。
過去には2009年に溶岩が流出する規模の噴火があり、それよりも前にも数年単位で小規模な噴火を繰り返していたようです。

②世界遺産登録目指す西表島、入島人数の上限設定へ 沖縄県が方針

2020年の世界遺産委員会で登録が審議される『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』にの構成資産のひとつである西表島で、観光客の上限人数を設定する方針が沖縄県により出されました。
観光客の増加と自然への負荷抑制とのバランスを考慮した施策となります。

この物件は、かつて2018年の世界遺産登録を目指して日本からユネスコに推薦された経緯があるのですが、同年5月に実施された諮問機関IUCN(国際自然保護連合)による事前調査では登録延期の勧告がされていました。
これは、登録・情報照会・登録延期・不登録の4種類の勧告においては不登録の次に厳しく、推薦背景の抜本的な練り直しが必要になるという厳しい内容でした。

2018年当時のIUCN指摘の中で特に大きかったのが、推薦地が飛び地であるために生態系の保持が困難に思われることと生物多様性を補完すると思われる返還済みの北部訓練場が推薦エリアに含まれていないという点です。
また、訪問者管理計画の策定などについても言及されたいました。
これらの指摘を考慮した上での2020年再推薦となります。

③「いないはず」の森で…ウサギ3匹が目撃される 世界遺産の推薦地に“衝撃”

上段の記事と同じく『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』の話題です。
沖縄本島北部の国頭村で、本来の生態系を構成しないはずのウサギが目撃されました。
たった3匹ではあるものの、繁殖力の強さとその結果の生態系への影響が指摘されています。

国頭村は、かつてアメリカ軍の北部訓練場として使われていた土地で、2018年の世界遺産推薦時には世界遺産の候補地として含まれていなかったエリアでした。
既出の通り、2018年のIUCN勧告で構成エリアに含まれることが望ましいとして、2020年の審議の際には追加されたのですが、予期せぬ形で課題が露見することとなりました。

おそらく現段階で極端に重く見られる事象ではないのでしょうが、前例であるハブ駆除で持ち込まれたマングースの拡散とその後の駆除が困難であった事実が思い起こされます。

 

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