旅ニュースまとめ|2020年3月21日(土)~2020年3月31日(火)

旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
リンク先は時間が経つと、掲載が終了したりリンク切れが発生することも考えられます。

 

①日本政府、欧州など38か国からの入国者に14日間の待機要請。3月21日0時から

EUおよびシェンゲン協定域から3月21日0時以降に出発する航空機および船舶での日本入国者に対し、14日間の待機が要請されることになりました。
学生の卒業旅行シーズンであるため、14日間の待機要請の対象になってしまうと入社式に間に合わず、現地出国日を前倒しした帰国ラッシュが予想されます。

隔離の要請と併せて公共交通機関の使用自粛も求められるため、旅行者側の観点ではハードルが非常に高く設定されました。
個人的には、この状況の中で旅行自粛などへの理解・追従はすべきだと考えています。

入国拒否対象国の方は、イタリアやスペインが含まれるのは現状から理解できますが、アイスランドも対象になるというイメージがなかったので驚きました。
この報を見てから、後付けで単位人口当たりの感染者が多い国だと知ったためです。

 

②ANA、羽田2タミ国際線施設に国内最大級ラウンジ 滑走路望む足湯も

羽田の国際線第2ターミナルにて、3月29日から新しいANAラウンジの運用が開始されました。
ANA SUITEラウンジ、ANAラウンジ、ANA アライバルラウンジの3種類となります。

本来であれば夏ダイヤの開始ともに乗客を受け入れたのでしょうか、コロナウィルスの影響で国際線が著しい減便が続いており、お世話になることができるのがいついなるのか判りません。

特に、自身のような関西起点に人間にとっては、羽田着後に伊丹行への便を待つ間のアライバルラウンジ足湯がどんな具合か興味があります。
シャワールーム16室という、国際線ラウンジを大きく凌駕する室数も嬉しいです。

 

③関西エアポート、「KIXエアポートラウンジ」を閉店 6月30日で

関空拠点の旅行者には大変残念なお知らせとなります。
2020年6月末日を以って、KIXエアポートラウンジが閉鎖です。

楽天プレミアムカードでの無料利用やKIX-ITMカードでの割引などがあるために利用に際してのハードルが比較的低いうえ、出国前にシャワーが浴びられるという貴重な場所でした。
残る関空での出国前シャワーは第1ターミナルで15分600円のものだけとなります。

 

④JAL、2月から7月搭乗分のFLY ONポイントを2倍に マイル・e JALポイントも新型コロナで特別対応

先週時点で、ANAは既搭乗分も含めて6月末までのプレミアムポイントを倍にするという措置が発表されていました。

同様の対応がJALについても発表されました。
既に搭乗実績のあるJALグループ便分も含めてフライオンポイントが自動で2倍積算になりますが、対象期間はANAと比べて起点・終点とも1ヶ月後ろにずれていて2月1日から7月31日となる点は差異です。

また、7月末までに失効するマイルやeJALポイントがeJALポイントで再付与されることも発表されています。
ANAとは異なりマイルでの再付与ではない点が留意が必要ですが、この苦しい状況の中でも顧客サービスに重きを置いて頂いていることに感謝の念が絶えません。

 

⑤外務省、全世界対象に「危険情報」レベル2…不要不急の渡航自粛を要請

3月25日付けで、外務省が海外安全ホームページにて危険情報を更新しました。
外務省が出している危険情報は、犯罪やテロなどを対象とする危険情報と感染症を対象にする感染症危険情報の2種類があり、いずれも4段階表示となります。

今回は日本国外全般域の感染症危険情報が更新され、レベル2以上の発令となりました。
危険情報・感染症危険情報共にレベル2は不要不急の中止を呼びかけるものですが、渡航目的を問わない渡航中止勧告であるレベル3もヨーロッパ西側を中心に出ています。

感染症危険情報の地図で世界中が紫になることは初めてです。

 

⑥首里城復元、26年目標 政府 防火を徹底、工程決定

2019年10月に火災で焼失した首里城正殿などの再建について、スケジュールのアウトラインが出てきました。
2020年度に設計に着手し、2022年から復元工事を開始して2026年に完了となります。

建材などは戦後の復元で首里城に使われたものとは異なるものを使う可能性があるようですが、火災対策などは強化されます。
消失前に用いていた瓦の色を出す技術を持った職人が他界され、その技術も残っていないということをテレビで観た記憶があるため、2026年に完成予定という点は個人的にはかなり早いと感じました。

なお、復旧の様子を観光客に公開することで再建過程も観光資源として活用する基本方針が1月に示されていましたが、引き続き継続のようです。

 

⑦「飛鳥・藤原」世界遺産登録へ推薦書素案を提出

世界遺産暫定リストに掲載されている『飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群』の所在地である奈良県が、文化庁に推薦書素案を提出したことが明らかになりました。
この推薦書とは、正式な世界遺産登録を目指す際にユネスコに対して提出する遺産価値の証明等をする書面を指します。

『飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群』と同じ2007年に暫定リストに入った物件3つは当時とは名称が異なりながらも、2013年に『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』が、2014年に『富岡製糸場と絹産業遺産群』が、2018年に『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』がそれぞれ既に正式登録をされており、残りは『飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群』となっています。

奈良県としては2024年の正式登録を目指す意向ですが、その他の暫定リスト掲載遺産と正式推薦の枠を巡った優先順位付けが国によって行われることとなります。

 

 

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