旅ニュースまとめ|2020年5月21日(木)~2020年5月31日(日)
旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
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①4月の訪日客たった2900人 過去最大の99.9%減
2020年4月の訪日外国人観光客はわずか2,900人だったようです。
前年同月の約292万人からは99.9%減で、単月としては過去最低となります。
政府観光局の統計から詳細データを参照可能です。
改めて詳細データを確認すると、1ヶ月前の3月における訪日外国人観光客は約93%の減少だったようです。
93%減と99.9%減は大きく変わらないように見えてしまいますが、実際には3月から4月にかけて7%残っていたものが0.1%しか残らなくなったという意味で直近の2ヶ月だけでも98.5%減少していると言えます。
一方で4月の出国数は4昨年同期比99.8%減となっています。
入出国いずれも、昨年比同期比で約1000分の1レベルに縮小したということですね。
②入国制限緩和、3段階で 政府が調整着手、まずビジネス客
日本は現在、100ヶ国を超える国を入国拒否の対象としています。
今後、入国許可とする対象国や対象者を段階的に増やしていくことが検討されていることが判りました。
対象者としては、まずは産業活性化のために商業旅客および研究者が対象となり、その後に留学生に緩和され、最終的には裾野の広い観光客となるようです。
海外から帰国した日本人の自主隔離2週間の緩和と訪日外国人観光客の受入緩和は一定の相関があると思われますので、いち日本人観光客として施策動向は気になります。
③英、入国者に14日間の自主隔離義務付けへ 航空業界反発
コロナ禍においても、これまで外国からの入国者に対して寛容だったイギリスが方針を転換します。
6月8日以降の入国者に対しては14日間の自主隔離が求められることになり、その点において他国と差がなくなることになりそうです。
これまでは航空産業などに配慮して需要を低減させるような策は取らなかったようですが、感染者の少ない国との例外的な往来を除いては制約が強化される方向です。
ユーロスターで陸と繋がっているとは言え、島国であるが故の配慮という面もあったのでしょうか。
ギリシャやイタリアなど緩和の声が聞こえてくる中で、ある意味ではヨーロッパで最後の解放区であったイギリスがこのような形になりました。
④「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録に暗雲 コロナで現地調査実施に不安
来年2021年の世界遺産委員会で審議予定の『北海道・北東北の縄文遺跡群』について、世界遺産(文化遺産)の諮問会議である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の現地調査が実施が不透明であるとの報道です。
現時点では明確な中止が決まっているわけではないものの、コロナ禍の中で実施可否が不安視されているという趣旨になります。
諮問機関の調査とそれに基づく勧告は登録可否に影響があります。
既に2020年の世界遺産委員会は当初予定の6月開催が中止されていますが、これらも含めた玉突きでの遅れが懸念されます。
⑤スペイン、7月から日本含む外国人観光客受け入れ再開へ、首相が入国許可を明言
スペインも7月からの外国人観光客受け入れに向けて動いていくことになるようです。
記事の中で触れられていた日本人がスペインにおける消費額がアジアで最多という事を初めて知りました。
そうした背景もあり、日本人観光客も受入対象に含めれていることなのでしょう。
ギリシャやイタリアなど、観光客の受入再開の検討を目にする機会は徐々に増えてきましたが、ヨーロッパ諸国において日本人も対象であると明言されたのは初めてだと思います。
⑥国内旅行の半額補助やプレミアム付き食事券、7月下旬開始へ…予算1・7兆円確保
『Go Toキャンペーン』と銘打って、コロナで打撃を受けた旅行の需要喚起策が検討されています。
趣旨に照らし、海外旅行は対象にならず国内旅行のみとなります。
詳細は不明ながら、パッケージ旅行が対象という話もあるようで、個人的には利用どころは難しいように感じています。
1泊当たり最大2万円の補助は魅力的ながら、そのメリットを差し引いてもコスト的には個人旅行の方が有利だと思っています。
⑦中南米最大の航空会社、LATAM航空が米で破産申請
チリを拠点とするLATAM航空が破産手続きと自主再建に移行します。
2012年にチリのLAN航空とブラジルのTAM航空の合併でできた南米では大手の航空会社であり、イースター島への定期便を飛ばす唯一の航空会社としてよく知られています。
最近ではデルタ航空の資本参加とワンワールドからの離脱手続きが話題になりました。
少し前には、LATAM航空のライバル会社であるAVIANCA航空も自主再建手続きを進めています。
AVIANCA航空は世界最古の航空会社の一つでもあります。
遅延やキャンセルが極端に多く良い思い出のない航空会社ではありますが、コロナでここまで海外旅行ができない状況だと、そのような記憶すら美化されてきますね。
⑧誤解招く「Tokyo」 茨城空港の新愛称案に批判も
茨城県にある自衛隊管轄の百里飛行場は2010年から民間利用も開始され、茨城空港として知られます。
現在はコロナの影響で運休しているものの、春秋航空が上海と西安、タイガーエアが台北に定期運航している国際空港でもありますが、海外向け愛称の最終案が『Tokyo Ibaraki Internarional Airport』に決まったそうです。
海外からマクロな視点で見ると東京も茨城も大きく位置は変わらないのかもしれませんが、実際に両都県の移動となると想像よりは時間がかかります。
パブリックコメントでも『誤解を招く』という意見が寄せられており、スムーズに正式決定には至らない雰囲気を感じます。
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