ツーリズムEXPOジャパン2018 訪問

2018年9月22日(土)に東京ビックサイトで開催されていたツーリズムEXPOジャパン2018に行ってきました。
9月20日(木)含めた前半の2日間は業界関係者、22日(土)含めた後半の2日間は一般日となります。

2017年の合計4日間の入場者数は19万人を越える規模のイベントで、自身の参加の主目的は情報収集(紙面・対面)でした。
世界各国の在日観光局が多く参加するため、公式の観光書面が得られたり関係者から生の情報が聞ける点が大きいです。

各国のブースだけではなく、JATA(一般社団法人日本旅行業協会)のような団体も出展しており、『アメリカ大陸 記憶に刻まれる風景30選』の展示などをしていました。
この中で行ったのは半分程度なので、まだまだです。

その他にもヨーロッパの美しい村30選や台湾の世界遺産級風景30選などがあり、今後行く場所の参考になります。
同時に、まだまだ行くべき場所はたくさんあると実感させられます。

外務省のブースでは、2019年にデザインが変更となるパスポート図柄の展示を行っていました。
誰が見ても日本だとすぐに認識できる素晴らしい柄ですが、自身は2017年に更新したばかりなので当分お預けです。

既に2016年の段階で富嶽三十六景を使用するとのアナウンスはありましたが、対象となる24作品をきちんと見たのは初めてです。
ただ、24作品しか使用対象ではないとなると5年パスポートでも全ページ異なる作品を使うためには絵柄が足りないので、その点をどうするのかは気になりました。

旅券の変遷の展示も非常に興味深かったです。
最初の旅券は黒船来航から13年後の1866年のもので、当時は写真がなかった為に『背:高キ方』などのように本人の特徴を文字で表現していました。
当時の水準では仕方ない面もありますが、そもそも日本人の渡航自体が稀有な例だったので問題にはならなかったのでしょう。

1926年には、フランスでの会議を受けて現在の旅券に近いものが発行されるようになりました。
90年以上前のものながら、写真も貼る必要があります。

その後、1965年には2年有効・5年有効の2通りが発行されるようになり、1995年には10年有効も追加されるようになりました。
2006年にはアメリカの同時多発テロを受けた本人確認強化のためのIC内蔵型の発行が開始され、現在に至ります。
技術の進展や国際情勢への対応など、時代に応じた変遷を感じることができました。

観光客が多くない国は特定のブースを持たず、パネル展示のみです。
去年はブースを持っていて対面相談ができたクック諸島も今年はこちらの展示になってしまっており、さびしい限りです。
アフガニスタンも展示されていましたが、さすがに観光客で行ける状況ではないでしょう。

続いて、各国のブースを回りました。
ネットでいくらでも情報の転がっている国には興味がないので、対面で情報が欲しい国のうち再訪したい国やこれから初訪問したい国に集中しました。

今年の5月に行ったアルメニアはあまりネットに情報が落ちていないながらも、訪問して非常に気に入った国です。
現地人がブースに立っていたので、行ったばかりであることと再訪したい意思を伝えると、通常はあまり観光客が行かなそうなところを紹介してもらえました。
こういった情報が直接聞けることがこのイベントの醍醐味だと思います。

アフリカコーナーは非常に好きで、色々な国のブースを回りました。
書籍はもとよりインターネットでの情報が少なく、どこを回るのにどのような経路で何日くらいかかるかなど、地図や冊子を見ながら具体的な質問ができます。
韓国や台湾などのブースと違って人が多くないので、質問者への応対も長い時間を取ってもらえます。

共同での経済成長を目指す南部アフリカ開発共同体(SADC)の各国にも興味があります。
2018年9月時点でタンザニア、
ザンビア、ボツワナ、モザンビーク、アンゴラ、ジンバブエ、レソト、エスティワニ(スワジランド)、マラウイ、ナミビア、南アフリカ、モーリシャス、コンゴ民主共和国、マダガスカル、セーシェル、コモロの16カ国が加わっており、まだ自身はうち半分も行けていません。

特にマダガスカルとレソトには興味があり、ブースが出ていたレソトではかなり長時間対応して頂くことができました。
対応してくださった方が仰るには、レソトの日本国内における知名度は1000人に2人なのだそうです。
南アフリカとレソトにまたがる世界遺産『マロティ=ドラケンスバーグ公園』のレソト側であるセサバテーベ国立公園には必ず行こうと思っています。

スーダンにも興味があります。
ナイル川上流のヌビアに紀元前10世紀ごろに起きたとされるクシュ王国は現在のスーダンを中心に栄え、都であったナパタやメロエは世界遺産に登録されています。
クシュ王国は紀元前8世紀半ばから約1世紀に渡ってエジプト第25王朝として栄えましたが、アッシリアの攻撃により後退しました。

2019年の年始に行くキプロスのブースにも立ち寄りました。
レバノンから2泊3日のショートトリップで、東西を往復する自身のルーティングが現実的に可能なのか、詳細な相談に乗って頂けました。
結果として、自身の想定以上に時間もありそうで、事前の計画よりも更に訪問地が増やせそうです。
とても意義のある相談になりました。

帰りがけにANAのブースで2019年春にホノルルに就航するA380機を見てきました。
関西からはエアアジアの選択肢があるのでハワイまでANAに乗ることは今後絶対にないのでしょうが、見る分には楽しいです。

帰り口には2019年1月7日から始まる国際観光客税(出国税)の徴収のお知らせがありました。
漠然と2019年からという理解はしていたのですが、年始早々からだったんですね。

1回の出国につき1,000円なので年間にしたら1人1万円を越える負担になりそうです。
一方で、目的としている国内観光環境の整備に本当に寄与できるのであれば、喜んで支払いたいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)