旅ニュースまとめ|2019年9月15日(日)~2019年9月19日(木)
旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
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①燃油特別付加運賃 / 航空保険特別料金について
昨今の原油価格下落傾向のため、ANAの燃油付加運賃が安くなります。
2019年6月~7月のシンガポールケロシン平均価格(USD建)とUSD/JPY為替レートを元に決定された2019年10月~11月の発券が対象です。
参考までに、日本発各方面の燃油付加運賃を2019年8月~9月発券と2019年10月~11月発券で比べると下記のようになります。
欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニア
往復28,000円⇒往復21,000円
ハワイ・インド・インドネシア
往復17,000円⇒往復12,000円
タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア
往復13,000円⇒往復9,000円
ベトナム・グアム・サイパン・フィリピン
往復8,000円⇒往復6,000円
東アジア(韓国を除く)
往復7,000円⇒往復5,000円
韓国
往復2,000円⇒往復1,000円
2019年のANA燃油付加運賃の変遷は2019年4月~5月発券を底としながら、2019年6月~7月発券で1段階上がり、更に2019年8月~9月発券でも1段階上がりました。
今回の改訂で、2019年10月~11月発券分は1段階戻るということになります。
今後に関しては、2019年8月のシンガポールケロシン相場がUSD75弱で安定的に推移していたことにUSD/JPY相場を考慮すると、本来であれば同様の燃油付加運賃が継続するものと思われました。
しかしながら、サウジアラムコの石油施設爆撃以来、9月下旬まででシンガポールケロシン相場が1割程度上昇してきています。
次々回の2019年12月~2020年1月発券の燃油付加運賃は、2019年8月~9月の2ヶ月間のパラメータが参照されるため、要注目です。
個人的には、仮に現状程度のシンガポールケロシン水準が9月末まで続いとしても、次々回改定での燃油付加運賃の変動は無いように思っています。
なお、2019年10月~11月発券分のJAL燃油付加運賃も、ANAと同様に1段階安い金額となることが発表されています。
②関空 - ドーハ線2020年4月6日より新規就航!
2016年3月末を最後に運休していた関空とドーハを結ぶカタール航空便が2020年4月から復活します。
関空発~ドーハ着の便名はQR803で以前と変わりませんが、関空の出発時間は23時30分で、運休前よりと比べて50分遅くなっています。
一方でドーハの到着時間は以前よりも10分後ろに変更されるだけですので、会社終わりに一層利用しやすくなった形で再登場という印象です。
現在、関空発の深夜中東便はエミレーツ航空のEK317便しかありません。
こちらも関空発23時30分ですので、カタール航空の再参入によって同時刻出発・同方面の選択肢が増えます。
自身は、ワンワールド加盟のカタール航空にシフトしたいと思います。
③たった1人の乗り遅れ、飛行機が「大幅遅延」して乗客激怒…賠償請求はできる?
遅れた乗客の搭乗を待った場合に生じうる他乗客への責任問題に関する記事です。
弁護士の見解として、遅れた当人ではなく航空会社の責任問題になる可能性に言及されています。
しかし、『航空会社は、飛行機の乗客と運送契約を結ぶことになっており、その契約上、定刻通りに出発する義務があると考えられるからです』との点には少し違和感を覚えました。
実際には、運行スケジュールの遵守は運送契約に含まれず、従って遵守の義務も負っていないためです。
たとえばANAの国際運送約款の第12条(航空便のスケジュール、延着及び取消)でも、明確に下記のような記載がされています。
~以下、抜粋~
会社は、合理的な範囲内で、旅客又は手荷物を旅行日において有効なスケジュール通りに運送することに最大限努力を払いますが、時刻表その他に表示されている時刻は、予定であって保証されたものではなく、また運送契約の一部を構成するものではありません。
運航予定は予告なしに変更されることがあります。
会社は、この結果、旅客又はその手荷物の他の便への接続に支障が生じても一切責任を負いません。
~以上、抜粋~
このように搭乗便の定時運行どころか、定時運行されなかったために後続便に接続ができなかった場合ですら航空会社は責任を負わないとされています。
運送約款は普段意識しないものの、問題発生時には線引きで重要な意味を持つため、ある程度理解しておくことが望ましいと思います。
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