旅ニュースまとめ|2019年11月29日(金)~2019年12月3日(火)

旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
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①トレビの泉に「防護壁」を、観光客で大混雑の現状に対策提案 ローマ

ローマの有名観光地であるトレビの泉で、一部の観光客による迷惑行為をきっかけに地元議員が防護壁の設置を提唱しています。
ローマでは、スペイン広場の会談に腰を下ろしたりアイスを食べたりすると罰金になることが知られていますが、それに続く観光公害対策に内容になるのかどうかが注目です。

記事中で触れられているローマ議員の『もっと礼儀を重んじる観光』については同様の内容がベネチアでも言われています。
ベネチア版の迷惑防止条例とも言われ、7月には屋外でコーヒーを入れていた観光客にEUR950の罰金が言い渡されています。

②年末年始の海外はやっぱりハワイ ソウルと香港はダウン

旅行会社HISの調査により、今年の年末年始の海外渡航客の動向が発表されています。
1位は予想が容易な通りホノルルで、8年連続となったようです。
2位の台北と3位のグァムが続き、これらの都市は昨年2位だったソウルが4位に落ちたことでのランクアップとなります。

悪化した日韓関係の影響は訪日韓国人観光客数にはすぐに反映されてしまいましたが、訪韓日本人観光客数は意外なことに2019年9月まで前年同月比でプラスを維持していました。
しかしながら、2019年10月はついに前年同月比でマイナスに転じ、その影響が年末にも影を落としています。

2019年8月の輸出管理厳格化に伴った韓国のグループA(旧ホワイト国)除外以降に更に関係が悪化した後も訪韓日本人観光客が増加していたことになりますが、おそらく直近の旅行を取りやめてまで韓国旅行をキャンセルする日本人が少なかったのでしょう。
それからある程度の時間が経過し、新規の訪韓日本人観光後脚の現象が顕在化していたのだと思われます。

その他の年末年始の渡航先上位10位の変動として、香港が落ち、ベトナムのダナンが10位に入ったことがトピックとなります。

③ドイツ首都新空港、20年秋開港 延期9年、いわく付き事業

ベルリンにはテーゲル空港とシェーネフェルト空港の2つの国際空港がありますが、特にテーゲル空港は老朽化が著しく、シェーネフェルト空港を拡張する形で新しくブランデンブルク空港の工事が進んでいました。
当初は20億ユーロの費用をかけて2011年に完成となる予定が、自動排煙装置に問題が見つかるなどして再三の延期を繰り返し、当初予算の3倍である60億ユーロをかけたものになっています。

そのような経緯から開かずの空港の異名を取るブランデンブルク空港ですが、2020年10月の開港が決まったようです。
なお、開港後は現在使用されているテーゲル空港やシェーネフェルト空港の旧ターミナルは廃港となります。

ベルリン封鎖の際に西側諸国から物資を輸送したテルペンホーフ空港は2008年に廃港となっていますが、これに加えてテーゲル空港とシェーネフェルト空港の閉鎖も続くことで東西冷戦時代から続く空港が全て廃港となります。
今年は1989年11月のベルリンの壁崩壊からちょうど30年という時代を感じる節目でしたが、空港の趨勢からも時の流れを感じますね。

 

 

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