旅ニュースまとめ|2020年2月17日(月)~2020年2月21日(木)
旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
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①新型肺炎 感染不安で旅行やめたらキャンセル料かかる?
コロナウィルスの感染拡大に伴って様々な国で入国条件が変更になるなど、旅行や出張においてリスクが大きくなってきています。
特に私的な海外旅行については、現地訪問実施の指針が明確になっていたりキャンセル費用が会社負担になる出張とは異なり、慎重な訪問判断が必要です。
記事内では航空機や旅行代理店を通じた旅行に焦点が当てられています。
フルサービスキャリアからの予約は旅行時期や方面によって旅行者の意思で無償キャンセルが可能なケースがある一方で、LCCは運航スケジュールが通常通りであればキャンセルの運用は通常通りとなります。
但し、昨今のピーチのように運航自体は正常でも到着後に日本人の取扱上不便が生じる目的地の場合は無償キャンセルの対応になる事例も出てきています。
また、募集型企画旅行・受注型企画旅行については、参加者以上にシビアにリスク判断を行うことが多い旅行会社がキャンセルの判断をする事例が一般的です。
その場合、判断主体が旅行会社になるために参加者にキャンセル費用が請求されることはありません。
一方で顧客側から航空券やホテルなどを指定して代行手配を依頼する手配旅行の場合、キャンセルをする費用は参加者側が払うことになります。
手配旅行において旅行会社は手配を完了した時点で契約が完了されるためです。
なお、このようなキャンセル費用は通常の海外旅行保険での補償対象外となります。
普段はあまりクローズアップされませんが、一部の海外旅行キャンセル保険では補償対象となる場合があり、たびほのサイトが解りやすいです。
②フランス政府、モンブランの入山規制へ 温暖化と混雑に対応
西ヨーロッパ最高峰のモンブランで、登山者混雑によるごみの過多に対する方策として入山規制が実施される方向です。
既に夏季は対象ホテルの予約を事前にしていない場合は入山許可がされなくなっているようですが、今回の詳細は未だ不明です。
人数を減らすために高額の入山料を科すくらいであればまだ行けそうな気がしますが、1日の入山人数上限などを設けられてしまうと訪問が難しくなりそうです。
③【インドネシア】ボロブドゥール、上層階への立ち入りが禁止
ジャワ島のボロブドゥールは、大乗仏教の遺跡でインドネシアを代表する世界遺産です。
8世紀末、シャイレンドラ朝によって建造されました。
ジャワ島中部のジョグジャカルタからのアクセスが良いため、年間400万人もの観光客が訪れるようです。
基壇を最下層に方形壇が続き、円形壇を最上層とするボロブドゥールの構造は、それぞれが仏教における三界を現します。
今回の立入禁止は、円形壇が表す無色界に対しての処置だと思われます。
補修箇所には判りやすくマーキングがされ、世界遺産補修の学習材料としても非常に良い遺跡だったため、このような処置はやや残念です。
他方、世界遺産の理念は観光客の誘致ではなく遺産価値の保護にあり、遺産の毀損が問題になっている現状に対して思い切った対策が取られたことは個人的には歓迎したいと思います。
④アラスカ航空、ワンワールド加盟へ 21年夏、アメリカン航空と関係強化
日系の航空会社ではJAL、その他もアメリカン航空やキャセイパシフィック航空など既にワンワールド所属の航空会社の多くと業務提携をしていたアラスカ航空が2021年に正式にワンワールドに加盟することが明らかになりました。
多くの旅行好きの方にとっては既定路線であり、驚きはないでしょう。
直近でアジア内のストップオーバーが廃止されたとは言え、比較的使用制約が緩いマイレージシステムを持っているアラスカ航空ですが、今回のワンワールド加盟によって標準的な条件に擦り寄っていく懸念はあるものと思います。
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