ベトナム旅行記 (3) 五行山とダナンのビーチ(2018年6月)

2018年6月に、2泊3日のベトナム旅行に行きました。

前回はダナンの北西約100kmにある世界遺産フエを訪れました。
2泊3日の短い旅行ですが、今回はダナンとその近郊についてです。

【目次】
1.  ダナン市内
2.  五行山
3.  ダナンのビーチ
4.  ダナン空港のラウンジ

1.  ダナン市内

フエからダナンに戻ってきた6月16日(土)の夕方、ダナンの街歩きに出た。
まずは宿から歩いて10分くらいのダナン教会。

20世紀前半にフランス統治のもとで作られた唯一のカトリック教会とのことだが、観光の観点では特段見て楽しいものではないと思う。

更に10分ほど歩いて、ロン橋を目指した。
ロン橋の『ロン』はベトナムで龍を指し、ハン川に掛かっている。

似たような名称として、ハノイの世界遺産であるタン・ロン遺跡は昇龍、ハノイから東に行ったハ・ロン湾は降龍の意味を持つ。

ロン橋の東橋は竜の頭になっており、毎日21時になると火を噴くパフォーマンスが5分おきに計2回行われる。
この時は橋の車通行も封鎖され、橋の上は観光客で埋め尽くされる状態。

2回目の火噴きが終わってもしばらく残っていると、今度は水を噴かれる。
こちらも5分おきに2回行われ、1回でもどしゃ降り以上に濡れた。

かなりの水量であるため、橋の下の河原もスコール後のごとく濡れている。
敢えて傘もささず思い切り濡れた服は歩きながら乾かすのがいいのだろうが、宿まで歩いて20分もかからない距離だったためほとんど乾かなかった。

2.  五行山

翌日6月18日(月)の朝9時頃、まだ湿っぽい服を着てタクシーで五行山に向かった。
ダナンの中心部からはタクシーで20分ほどと、そう遠くはない。

タクシーに帰りまで待っていてもらえるようお願いし、車を降りた。
ふもとのカウンターでは入場料VND40,000と片道エレベーター代VND15,000の合計VND55,000(約270円)を払い、チケットをもらう。

すぐそばにエレベーターがあるが、階段で行くこともできる。
その場合は片道エレベーターチケットを帰路に使うことになるが、基本は往路で使うのが良いだろう。

エレベーターで上まで行くと、すぐにサーロイ塔が見える。
1階に仏像が安置されている七重の塔だが、中に入って上がることはできない。

塔から5分ほど歩いて高台を目指す過程。
日差しが非常に強いので、日陰には多くの人が涼んでいた。
ここを過ぎたところで、VND20,000(約100円)で売っている缶ジュースを買って一休み。

雲通洞を通って高台に上っていく。
少し狭いので、バックパックが岩に引っかかり登りにくかった。
登り自体はほんの5分程度だが、サンダルだと少し厳しいかもしれない。

登りきった場所からの眺めは思いのほか良く、入山チケットと同じアングル。
ハノイの混み入った様子やホーチミンのビル群とは全く異なる。

空港から市街までがわずか3kmのダナンは、海もごく近い。
海辺がほとんど開発されておらず、こちらも想像より美しい。

五行山は、古代中国の戦国時代より始まった陰陽五行思想に影響を受け、火・水・木・金・土をそれぞれ表した5つの山から成っている。
なお、今いる水山以外は一般には登山が開放されていない。

玄空闕と書かれた石門をくぐると、すぐに洞窟の入り口に出る。
短いホア・ギエム洞窟に入ると直射日光に遮られるので、涼しくて気持ち良い。

さらに歩いてフェン・コ洞窟の中へ。
天井穴からの光が射し込み、薄暗い中にもいくつかの仏像が見られる。
その穴は自然に開いたものではなく、ベトナム戦争の爆撃によるものなのだそうだ。

タクシーの運転手を約束の1時間よりも少し多く近く待たせてしまっているので、駆け足でエレベーター近くのリンウン寺まで戻ってきた。

リンウン寺の向かって左奥の裏手からはタンチョン洞窟に進める。
奥には巨大な釈迦像。
衣服の彫りなど繊細ではないが、岩からそのまま切り出したものだそう。

3.  ダナンのビーチ

五行山帰り、行きに待っていてもらったタクシーに乗り込みビーチを回ってもらうことにした。
まずは山にほど近くタクシーで5分未満のノンヌォックビーチ。

人が少なく、落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごせる雰囲気。

但し、人が少なすぎて何も売っていなかったりシャワーも無いので好みは分かれそう。
周辺の施設は建設中といった様子で、ひと気は非常に少ない。

続いて、タクシーで15分ほど北上したダナン市中心部に比較的近いミーケービーチ。

市街からごく近いため人出は多く、日除けや売店も充実している。
缶ジュースはVND20,000(約100円)くらいで、ダナン市内小売店の倍もしない値段で良心的だと感じた。

パラセイリングなどのアクティビティも見られた。
海は抜群にきれいというわけではないが、楽しく泳ぐ分には全く問題ないくらい。

海岸から2分くらい歩いただけで、すぐに海岸線と平行して走る道路に出るくらいの距離感。
海岸にほど近い道路と木の様子がワイキキの雰囲気に少し似ている。

五行山とビーチ周りを終え、昼前に空港に着いた。

周遊でタクシー料金は約VND400,000(約2,000円)。
待ち時間も含めて3時間くらい拘束したと思えば大した金額ではない。

空港で帰りのダナン発関空行きのジェットスター便のチェックインをした。

4.  ダナン空港のラウンジ

ダナン空港にはプライオリティパスが使えるラウンジが1ヶ所あり、CIP ORCHID LOUNGEという。
出国審査を済ませて右に曲がって少し歩くと、2階にラウンジがある旨の案内が出ているので、階段で登れば着ける。
場所は判りやすいので、迷うことはない。

ダナン空港の国際線第2ターミナルは2017年5月にできたばかりで新しいこともあり、ラウンジも清潔感がある。
利用客が少ない点は良かった反面、トイレに併設されているシャワーは狭くタオルやシャンプー等のサービスもない。
荷物置き場や脱衣所もなく、防犯のために自身の持ち物を全てシャワー室内に持ち込む必要があり、ドアの内側のフックにかけて濡らさないように注意しなくてはならない。

ホットミールは10種類近い。
東南アジア特有の香りがほんのりするが、ベーコンは安定のクオリティー。

ベトナムだけあって、麺は充実。
既に丼に盛ってあるものに、ポットの汁を入れて食べる。

ラウンジ奥にはPC作業台だけではなく、機内を模したと思われるコンパートメントがある。
一見おしゃれだが、あまり使い勝手は良さそうではなく、実際に誰も使ってはいなかった。

その他、マッサージ椅子は2つあり無料。
アルコール類はバーカウンターでの注文でこちらも無料。
一部の座席に工夫はあり、清潔感もあるものの、シャワールームの使い勝手はあまり良くなく、個人的には惜しいと感じた。

 

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