インドネシア旅行記 (2) 青い炎が燃えるイジェン火山

2017年6月のインドネシア ジャワ島観光の続きです。
前回はジャワ島中部のジョグジャカルタからボロブドゥールを観光し、イジェン火山観光の拠点となる街バニュワンギまでの移動でした。

今回は、青い炎で知られるようになったイジェン火山の紹介です。

【目次】
1.  イジェン火山(青い炎)
2.  イジェン火山(火口)
3.  イジェン火山(下り道)
4.  日本へ

1.  イジェン火山(青い炎)

6/11(月)、深夜1時にホテルでピックアップしてもらい、硫黄による青い炎が見られるイジェン火山のツアーに参加した。
プライベートツアーというわけではなかったのだが、結果的に他に客がおらずに自分と会社の後輩の2名だけ。


今回はIJEN BLUE TOUR社のツアーを選んだ。
いくつか現地の旅行会社を調べる過程で、最も費用的に有利だと感じたため。
往復送迎だけでなく登山のガイドやガスマスクも含まれているコースで、1人当たりIDR1,150,000(約8,800円)。

宿から車で1時間半くらいでイジェン火山の登山口に到着した。
まだ深夜3時前だが、同じ目的のツアー客が多い。
必要装備であるヘッドランプとガスマスクを借りたが、必要に応じてIDR50,000(約390円)でジャンパーを借りることもできる。
服に硫黄のにおいが染み付くことを防ぐため。

ゲートをくぐってしばらくは普通の砂利道を歩いていくことになる。
まだこの段階ではまだ硫黄のにおいは強くなく、ガスマスクの装着は要らない。

歩いていくことに自信が無い場合、『タクシー』で行くこともできる。
もちろん通常のタクシーではなく、土砂運搬用のかごを改造した簡易なものであり、IDR1,000,000(約7,700円)と非常に高い。
また、青い炎の場所まで行けるわけでもなく、途中からは足場が悪く否応なしに歩かなくてはならないので、乗る意味は無いと思う。

ゲートから歩くこと約1時間半、朝4時過ぎくらいに青い炎の吹き出し口に到着。
この近辺まで来るとガスマスクの装着が必須であることはもちろん、風向きによっては目も非常に痛むので長時間いられる場所ではない。

率直に言って、青い炎はかなりの期待はずれだった。
硫黄のガスの吹き出し量が時間的に変わるのかどうかは知らないが、炎はかなり小規模なもの。

ツアーの写真などはまるで青い溶岩が流れているような写真もあるが、到底そういった光景ではなった。
時期や時間帯にもよるのかもしれないが、あまり大きな期待をしないできたほうがいいと思う。

2.  イジェン火山(火口)

炎の後はクレーターの湖に向かい、朝5時過ぎに朝日観賞をした。
会社帰りでここに来たが、着替えも靴も忘れたので格好は半袖ワイシャツに革靴。
革靴は2000円程度の安い物で、以前に底が抜けたあとアロンアルファで修理した物だったため、登山中に再び底が抜けないようにかばって歩いたために足がとても痛くなった。

火口は湖となっている。
青い炎の場所でいたほどの観光客の数ではないので、疲れた観光客はここまで来ずに下山しているのだと思われる。
風向きによってガスマスクが外せるくらいの硫黄濃度なので、やっと一息つける。

しばらく火口で朝日を眺めてから下山開始。
すぐに硫黄濃度が高くなり、すぐにガスマスクが必要になった。
現地ガイドは一切ガスマスクをしないが、長期的な健康への影響を考えるとよろしくないのではないか。

3.  イジェン火山(下り道)

往路には判らなかったが、復路には山の全景がよく見えるようになった。
実はあちらこちらで硫黄を加工したみやげ物が売られている。

硫黄を売るためにかごに担いでいる様子もよく見られる。
しばらく前のイッテQでは1kgあたりIDR1,000(約8円)だと言っていた。
地元の硫黄採集人は1回に60kg以上を持ち帰るらしいのだが、それでもIDR60,000(約470円)に過ぎない。
足場の悪い中で観光客を避けながらの重労働としては、日本人の感覚からしてかなり安い。

ゲートには朝7時前に戻ってこられた。
往路のときにくぐってから約5時間後に戻ってきたことになる。

車で8時過ぎにホテルに戻り、2時間ほど仮眠をした。

4.  日本帰国まで

11時過ぎにホテルを出てバニュワンギ空港に到着し、スラバヤまでウイングスエアの国内線に乗った。
機体はライオンエアのものが使われている。

ジャワ島東部の美しい風景を見ながらのフライトは快適だったが、この時点では降りてから大変なことになると予想できなかった。

バニュワンギ発がそれほど遅れなかったにも関わらず、スラバヤ着は予定の14時よりも30分以上遅れて14時半を過ぎてしまった。
後続便であるスラバヤ発~クアラルンプール行きのエアアジアの国際線に搭乗するのだが、スケジュール上の離陸時間は15時半。
つまり、下記のようなターミナル移動やチェックイン、出国審査を実質30分で済ませなければならない。

14時半過ぎ:バニュワンギ発~スラバヤ着便の車輪が接地
→機内から出てスラバヤ空港ターミナル1の外にでる
→ターミナル1からシャトルバスに乗ってターミナル2に向かう(約6km)
→ターミナル2でチェックインと発券をする
→ターミナル2で出国審査をする
→ターミナル2でセキュリティチェックをする
→15時が搭乗期限、15時半にスラバヤ発

どう考えても物理的に無理なのだが、考える余地は無くまずは大急ぎで便を降りターミナル1の外にでて、ターミナル間移動のシャトルバス乗場に向かった。
シャトルバスは15~20分おきであるため、運転手によると出発は10分後とのこと。

10分どころか30秒すらも惜しい状況だったので何とかならないか持ちかけると、チップくれるのであれば今すぐにでもバスを出すと言う。
あくまで『It is up to you.』とのことだったが、他のお客もいないようなのですぐにターミナル1からターミナル2に向かって出発してもらった。

スラバヤ空港のターミナル間移動は思いのほか時間がかかるので乗継時間に余裕が無い旅程を組まないよう、声を大にして言いたい。

無事にターミナル2まで催促でつけたのはいいものの既に14時50分を過ぎており、チェックイン~出国審査~セキュリティチェック~搭乗口集合を15時までに全て終わらせなければならないという絶望的な状況は変わらない。
幸いにして、あまりに到着が遅いためにチェックインでは全く並ばずにスムーズに発券できた。

続いて出国審査だが、全く人が並んでおらずに審査時間だけで通過することができた。
更に、出国審査の後のセキュリティチェックも人がおらず、結果的に出国審査もセキュリティチェックも実事務時間のみで済ませることができた。

とは言え、既に搭乗期限の15時は過ぎてしまっている。
出発遅延を期待しながら走ってゲートに向かうと、果たして搭乗予定便の到着が10分ほど遅れていた。

結果として、ターミナル間シャトルバスの運転手のもちかけ・出国審査での待ち時間0・セキュリティチェックでの待ち時間0・搭乗予定便の10分出発遅延という4つの要素により、ぎりぎりで搭乗時間することができた。
このうち1つでも欠けていれば便に乗れなかったので、この上ない幸運だった。

その後は無事にエアアジア便で19時過ぎにクアラルンプールに到着した。

クアラルンプール着後、20~24時くらいの短時間にマレーシアに入国してクアラルンプールの簡単な街歩きをした。
日付が変わった6/12(月)、クアラルンプールの街歩きを終えてラウンジに行こうとしたところ、24時で閉まっておりシャワーを浴びることができなかった。

大いに落胆したが、そのまま深夜2時前発のクアラルンプール発便に乗って、朝9時過ぎに関空に着いた。
2泊5日という短い旅程ではあったが、旅程設計の際にはターミナル間の移動も考慮した乗継計画を立てることを思い知らされた機会として貴重なものになった。

 

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