クック諸島旅行記 (2) アイツタキ島と周辺クルーズ(2018年8月)

2018年の盆は、ニュージーランドとクック諸島を旅行しました。
前回はクック諸島の首都アヴァルアの散策でしたが、今回はアイツタキ島への移動とその景色のご紹介です。

【目次】
1.  アイツタキ島へ
2.  アイツタキ島クルーズ(1日目)

1. アイツタキ島へ

8月14日(火)の15時半ラロトンガ発に乗るために空港に2時間前にやってきたが、国内線だけにまだチェックインカウンターが開いていない。
空港にはセキュリティチェックもなく、非常に穏やな島時間が流れていた。
ラロトンガ島からアイツタキ島までは飛行機で1時間弱という近距離。

ベンチに座ってチェックイン開始を待っていると、現地人に話しかけられた。
日本でクック諸島の平和大使をやっていたことがあり、2年ほど福岡に住んでいたのだという。
また、最近はクック諸島観光の日本人が少しずつ増え始め、毎月必ず1組は観光客を見るようになってきたとも。

そうこうしているうちにチェックインカウンターが開いたので正式発券をしてもらった。
搭乗券はくら寿司の順番待ちの紙のような質素なもので、いかにここまで来てわざわざ悪いことをする人がいないのかが実感させられた。

飛行機は小型のプロペラ機で3列シートが10ラインほど。
持ち込み手荷物は3kgまでという表記上の制限ではあるが、実際はチェックされることも無く、明らかに外見で超過していない限りは特に注意を受けることはなかった。

15時半にラロトンガ島を出発して北に約280km、16時半前にアイツタキ島に到着した。
夕暮れにかかりかける時間だったため、空から真っ青な海がよく見えるという状況ではなかったが、それでも海がきれいなことは十分判った。
珊瑚礁は完全に島の周囲を覆っているわけではなく、何箇所も内海と外海を繋ぐチャネルが見えた。

アイツタキ空港は非常に小さく、空港というよりは小屋のよう。
島国の国内線空港でよく見る形式。
歌を歌って出迎えたり、花輪を旅行者にかけている様子がちらほら。

空港には、宿から車で迎えが来ていた。
ラロトンガ空港も小さかったが、あちらはまだ国際空港なので空港到着時にタクシーが捕まらないことはないが、こちらは下手をすると本当に何も捕まらない。
迎えの車で10分ほど走って宿泊場所であるAitutaki Villageに到着した。

全部で10棟強のコテージが建っており、一番海から遠い部屋でも徒歩1分でラグーンに着けるほどの距離。
冷房も思いのほかきちんと効いている上、レストランに空の水差しを持っていけば飲み水は無料で足してもらえる。
離島は水が高く、下手をすると飲み水だけでも1人1日1,000円かかるので、このサービスは非常にありがたい。

ラグーンの様子は宿のサイトで表示されていた光景そのまま。
離島と言えど宿の近くでこれだけラグーンがきれいというのは珍しい。
カヤックなどのアクティビティも無料で貸し出してもらえた。

レストランもラグーンのすぐ脇にあり、非常に雰囲気がよかった。
ただ、蚊は多く水着のままではあちこち刺されてしまうので、何らかの対策は必須だと感じた。

夜にはレストランで現地のダンスショーが行われた。
レセプションではディナーつきで1人NZD60(約4,400円)とのことで勧められたが、断ると『横から無料で見られる』とのありがたい提案。
商売っ気があまり無いのは観光客としては嬉しい。

ダンスや音楽を1時間ほど楽しみ、翌日のクルーズに向けて寝た。

2.  アイツタキ島クルーズ(1日目)

8月15日(水)は朝8時から朝食。
Island Breakfastとの名のもとトーストとハムやフルーツなどの質素な食事ではあるものの、レストランがラグーンに近く雰囲気がとても良いのでおいしく頂けた。

9時半にツアーの迎えが来た。
ラグーン前の浜辺でピックアップされ、トラックの荷台に乗った。
良い意味で適当な扱い。

何件かの宿を回って、都度参加者をピックアップし、最後にボートの出航場所に向かった。
参加者は10人強で、小さいボートに乗り込んだ。

ボートで進むこと約30分、最初の小島に着いた。
このような小さい島は『motu』と呼ばれ、アイツタキ島のラグーンにいくつか点在している。
なまこが浅瀬に相当多くいた。

島には1時間半ほど滞在した。
島にはヨットスクールのようなものもあったが、人も設備も無く開店しているのかどうか判らない。

12時半頃にワンフット島に到着。
アイツタキ島の周辺の島のうちのひとつであり、特に海が美しい場所として知られる。
島に近づくと鰹のような大きい魚がボートと併走しだしたのが印象的だった。

島に上陸してツアー参加者で昼食をとった。
魚主体のBBQで肉はソーセージくらいしかないが、きれいな海を見ながらの食事なので非常においしかった。
特に魚はシンプルに焼いて塩で味付けしただけなのだが、それだけでこんなにおいしくなるのかと、奥さんと驚いていた。

食事を終え、浜辺沿いを歩くことにした。
ボートが着いたラグーンは東南アジアのビーチリゾートの雰囲気に似ている。

木に登って記念撮影している観光客もいた。
海の上に張り出した椰子の木は絵になるので自分も登ろうと思ったが、何人か待っていたのでやめた。

食事の間に他の観光船も来ていたようだが、観光客の絶対数が少ないためにワンフット島は非常に快適。
この日は観光客が全部で30人もいなかったのではないかと思う。

島を一周しようと、ボートの着地点から反対側の浜に来た。
浜によってだいぶ雰囲気は違って、こちら側は少し岩がちになっている。
だからこそ観光客が少ないが、更に進んでいくと本格的な岩場となり、一周に30分くらいかかった。

更に別の観光船がやってきて、魚に餌付けのショーをしていた。
最初に島に来た時に船と併走していた大きな鰹のような魚が10匹くらい来て、船から撒かれる餌を取り合った。
そう言えば、クック諸島では最後までブラックチップシャークを見ることが無かった。

16時頃にワンフット島を出て、16時半くらいに宿の近くまで戻ってきた。
今日のツアー代金は大人1人あたりNZD110(約8,150円)。
1日8時間くらいの短いクルーズだったが、日焼け止めを塗っていない足は日焼けがひどくかなり痛んだ。

部屋では壁にかかっているアイツタキ島の地図を眺めて、今日行った所が本島からどれくらい遠いのか調べた。
夜はトイレに起きた時、部屋の外にでて星を眺めると天の川がはっきり見えた。

 

<関連記事>





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)