アメリカ旅行記 (3) ハワイ諸島 オアフ島のパールハーバー見学(2019年1月)

2019年1月、奥さんと子供を連れて3人でオアフ島に行きました。
滞在3日目はバスでパールハーバーへ行き、戦艦アリゾナ記念館と太平洋航空博物館を見て回りました。
夕方にはタンタラスの丘へ行くツアーを予約していたので早めに切り上げましたが、翌日にはワイキキで鯨が見られたことで帳消しです。

【目次】
1. 戦艦アリゾナ記念館
2. 太平洋航空博物館
3. タンタラスの丘
4. 再びホエールウォッチングツアー

1.  戦艦アリゾナ記念館

1月12日(土)、13時半の少し前に戦艦アリゾナ ビジターセンターに向かった。
いったんはビジターセンター手前で集合し、揃ってから中に入ることになる。

集合すると、チケットを確認されてビジターセンターの中に案内される。
規模の小さい映画館のような場所に全員が通され、アメリカと日本の開戦に関する20分ほどの上映が行われた。
日本にもゆかりのある場所ではあるが、上映は英語のみ。

上映が終わると小型船に案内された。

戦艦アリゾナ ビジターセンターのボート乗場からオアフ島側を出発し、ボートは向かいのフォード島にある戦艦ミズーリ近くまで向かった。
あくまで近くまで寄るだけで、中に入る場合は別料金を払って陸経由で来る必要がある。

今回は訪問を諦めたが、戦艦ミズーリは1945年9月2日に日本が降伏文書に署名をしたという歴史的に重みのある場所。
降伏文書署名の際には、かつてペリーが黒船ポーハタン号を停泊させた場所と同じ場所に戦艦ミズーリが停泊したという。

日本に対して19世紀の黒船来航を思い起こさせ、外に目を向けさせるという意図を感じさせる。

乗った小型ボートは戦艦ミズーリまで近寄ると向きを変え、来たルートを戻り始めた。
帰路、戦艦ミズーリから1分も経たない場所の海底12mに戦艦アリゾナが沈んでいる。
戦艦アリゾナは日本の真珠湾攻撃によって1,000名以上もの死者を出した。

ちょうど30年前の1989年にはアメリカの歴史建造物に指定された。
日本で消費税3%が施行された翌月のことだと考えると、意外に最近のことのように感じられる。

本来は戦艦アリゾナ記念館に上陸ができるのだが、ちょうどメンテナンスの期間だったようで、残念ながら記念館への立ち入りはできなかった。
ボートで周囲をゆっくりと移動することで上陸に代えられた。

未だにアリゾナのタンクから漏れ出すオイル『アリゾナの涙』は是非見たかったが、次回へ持ち越しとなった。
結局、13時半からの戦艦アリゾナ見学は、記念館に上陸ができなかったためにかなり早く終わり、14時過ぎにはオアフ島のビジターセンターに戻ってくるほどだった。

2. 太平洋航空博物館

続いて、フォード島の太平洋航空博物館に向かうためにバス乗場を探した。
オアフ島側の敷地の北側にあるUS Navyのサインを目印にすると、外側に止まっている緑色のROBERTS BUSが見えるので、運転手に太平洋航空博物館や戦艦ミズーリ記念館などフォード島の見学場所のチケットを見せると乗ることができる。

バスは定時での運行というよりは、座席が埋まり次第出発のように見えた。
注意点として、バスはオアフ島側を出発すると戦艦ミズーリ記念館を先に回り、その後に太平洋航空博物館を回るという一方通行になる。

そのため、両方のチケットを持った状態で先に太平洋航空博物館に行ってしまうと、一度オアフ島に戻ってから再度同じルートで最初から戦艦ミズーリに向かわなくてはならない。
敷地内は許可された場所以外は歩行禁止なので、歩いて戻ることも許されていない。
同様に、博物館の中などを除いて写真撮影も許可されていない。

オアフ島側を出て戦艦ミズーリ記念館を経由し、15分程度で太平洋航空博物館に到着した。
37番という格納庫の番号がついている。

内部では、空母 飛龍のジオラマやB-25B爆撃機の展示などがされている。
零戦が好きな人には楽しめるのだろうが、興味の対象から外れる自身としては非常に楽しいというものではなかった。
力学自身には非常に強い興味があるが、そういった方向性の展示ではない。

ただ、ガダルカナル島のジオラマやミッドウェー海戦前後で日本が劣勢に追い込まれる様などの展示は非常に興味深く見ることができた。
特に、戦後70年を機に4年前の2015年に行ったガダルカナル島のそれは、現地で見たものと重ねながら俯瞰することができ、とても良かった。

格納庫の外にはF-14トムキャットやF-15イーグルが置かれているのとは違い、格納庫内には歴史的な機体のみが展示されている。
パイロットが体験できるゲームコーナーのようなものもあったが、閑散としていたので、逆に触ることをためらった。
現代はエースコンバットもあるので、無理にここでプレイする必要もないだろう。

1時間ほど太平洋航空博物館を見学してからバスに乗ってオアフ島側のパールハーバーに戻った。
帰るために預け荷物をゲート外で受け取ってからバス停でしばらくバス待ちをしたが、30分ほど待ってやっとバスが来た。

16時40分に20番のバスに乗り、ワイキキ手前に到着したのは17時50分。
夕方の多い交通量のため、想定以上に時間がかかった。

3. タンタラスの丘

夕方はタンタラスの丘のツアーを予約していたため、路線バスを降りてそのままツアーのピックアップ場所に向かった。
前日のダイヤモンドヘッドツアーやホエールウォッチングツアーと同じく、VIPハワイのタンタラスの夜景ツアーにした。
1人USD10(約1,180円)は他社に比べると半額以下だ。

この会社の主な顧客は韓国人のようで、ダイヤモンドヘッドやホエールウォッチングと同様に韓国人ドライバーが迎えに来た。

いくつかのホテルでツアー参加者をピックアップして回り、バスに乗ってから約1時間後の19時過ぎに目的に着いた。
ツアー客の過半数は韓国人。

夜景自体は期待していなかった通り、特に素晴らしいものではなかった。
USD10(約1,180円)なので『こんなものか』と納得できるが、USD25(約2,950円)などを払って着ていたとしたら非常に残念な気持ちになったのではないか。
夜景より、むしろ晴れている昼間の方が良い眺めが見られそうに思う。

安いツアーだったからなのか、タンタラスの丘の滞在は僅か20分だった。
とは言え、1時間も見るものではないので自身にとっては適切な時間だと感じる。

19時半にタンタラスの丘を出発し、その20分後にはホテル近くに戻ってこられた。
マクドナルドで晩御飯を食べ、ABCストアでフローズンなどを買って部屋で飲むという節約スタイルが定着している。

4. 再びホエールウォッチングツアー

翌日1月13日(日)はホノルル滞在最終日。
一昨日のホエールウォッチングツアーで鯨が見られなかったので、無料で再予約ができ、朝から参加するために5時に起きた。

ホテルのチェックアウトを済ませ、7時前にツアー車にピックアップをされた。
30分ほどで、2日前と同じParadise Watersportsに到着。

まだ7時台なので朝焼けのような状態。

8時に船が出港し、ワイキキビーチの沖に出た。
そこそこの海のきれいさと、密集する高層ビル群が共存している様子はハワイを万人受けたらしめていると思う反面、自分のように買い物に興味がないと興醒めする景色でもあると思う。

沖では、一昨日とは違ってすぐに鯨を見ることができた。
約2時間の回遊で5~6回ほど見ることができ、ツアーが謳っていた『鯨遭遇率95%』がやっと実感できた。
2時間粘って1回も見られなかった2日前はかなり運がなかったのだと思う。

最初、息子は鯨を見て興奮していたが、回を重ねるとあまり興味を示さなくなった。
こういった子供の正直な反応は面白い。
まさに限界効用逓減の法則。

ホエールウォッチングのツアーを終えて10時過ぎにワイキキに戻り、レストランで食事をしてから路線バスでホノルル空港に向かう。
今回のハワイ滞在では20番バスを何度も利用した。

15時に日本を出発し、翌日1月14日(月)の20時半頃に関西空港に到着。
決して刺激のある場所ではないが、年末年始のエジプト~クウェート~レバノン~キプロスの弾丸周遊とは異なった趣でゆっくりできたのは良かった。

 

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