旅ニュースまとめ|2019年5月18日(土)~2019年5月22日(水)
旅に関連したニュースのうち、気になったものをまとめておきます。
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①世界遺産登録、国力ないと難しい? 紛争再燃の負の面も
2018年7月時点で1092年の世界遺産ですが、2019年6月末からバクーで開催される世界遺産委員会では登録済物件の範囲拡大なども含め40件以上の被推薦案件について登録可否が審議されることとなります。
記事では世界遺産登録を行うための基礎調査や登録後の保全などで費用が発生するため、国力と相関があることが指摘されており、現実にヨーロッパとカリブ海域を除いた北アメリカのみで500件を超えている状況です。
今年の審議では世界遺産未保有国の審議はなく、既に1件を保有して2件目の候補を審議する国がミャンマーとジャマイカになります。
ミャンマーはとうとうバガン遺跡の審議となりますが、大阪の百舌・古市古墳群と同様に既にICOMOSから登録勧告が出ており、期待が持てます。
一方でジャマイカのポート・ロイヤルはICOMOSから登録延期勧告が出ています。
ICOMOSの勧告は登録、情報照会、登録延期、不登録の4種類で、最近はICOMOSやIUCNからの登録延期勧告が出ていても世界遺産委員会の決議では逆転登録されるケースが多く、世界遺産の政治利用化という問題点も指摘されています。
②ピラミッド近くで観光バス狙った爆発、南アフリカ人ら17人負傷 エジプト
再びエジプトのギザで爆発です。
昨年12月28日と同様、ギザの道路脇の爆弾が爆発して南アフリカからの観光客らに負傷者が出ています。
幸いにも現時点で死者は出ていませんが、5ヶ月足らずでの再発です。
4ヶ月前の爆発ではベトナム人観光客や現地ガイドなど4名が亡くなっていました。
③ビザ発給が拡大=ODAを代替、業務は複雑化
日本の対外援助が減少する中でビザ発給要件の緩和が外交カードにもなっている現状に対し、発給者である在外公館の負荷が著しく増えているという内容です。
政府は、2018年に3,119万人だった訪日観光客を2020年には4,000万人に増やす目標を立てていますので、単純に計算すると1~2年後には更に3割程度の負荷増と想定されます。
日本のパスポートはビザ無しで渡航できる国数が世界一であることが知られていますが、訪日ビザ要件緩和等の結果という面もあるのだと思います。
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