世界遺産紹介 (13) イグアス国立公園

世界遺産は1,000件を越え、『顕著な普遍的な価値』があると認められた人類共通の遺産です。
その中から、自分が訪れた遺産をご紹介します。

今回はイグアス国立公園です。
国境をまたぐ世界三大瀑布の一角として広く知られています。

【目次】
1. 遺産の概要
2. 遺産までの行き方
3. ギャラリー

1. 遺産の概要

遺産名 :Iguazu National Park(イグアス国立公園) ※アルゼンチン側/Iguazu National Park(イグアス国立公園) ※ブラジル側
登録年 :1984年(アルゼンチン側)/1986年(ブラジル側)
保有国 :アルゼンチン、ブラジル
遺産区分:自然遺産
登録基準:(ⅶ)優れた自然美、(ⅹ)生物多様性

2 遺産までの行き方

まずはアメリカ東海岸もしくは南部いずれの主要都市まで行きましょう。
そこからブラジルのサンパウロもしくはリオデジャネイロまで飛びます。

サンパウロやリオデジャネイロからブラジル側のフォス・ド・イグアス空港までは直行便で2時間未満です。
リオデジャネイロ発の場合はサンパウロを経由する便もあるので、サンパウロの方が利便性が高いと思います。

空港からは車で20分強でイグアスの滝の入口に行くことができます。
空港にはタクシーが多数停まっており、交通手段には困りません。

ブラジル側とアルゼンチン側を行き来する際、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの3つの国境を示す石碑を見ることもできます。

 

3. ギャラリー

イグアスの滝を擁するイグアス国立公園は、アルゼンチンとブラジルの国境にまたがっています。
アメリカ・カナダ国境のナイアガラの滝、ザンビア・ジンバブエ国境のビクトリアの滝にイグアスの滝を加え、世界三大瀑布と呼ばれています。

イグアスとは、先住民グアラニ人の言葉で『巨大な水』を意味する言葉です。
水量が多く迫力のある10月から2月くらいの雨季がベストシーズンとされています。
ちょうど、年末年始の休みで行くことのできる時期と重なっています。

イグアスの滝の特徴として、アルゼンチン側・ブラジル側でそれぞれが個別に世界遺産登録されているという点が挙げられます。
ナイアガラの滝は世界遺産ではないこと、ビクトリアの滝はアルゼンチン・ブラジル共同で1件の世界遺産として登録されていることとは対照的です。

まずはブラジル側を、フォス・ド・イグアスを拠点に歩きます。
イグアスの滝の遊歩道は開門が8時半頃ですが、Belmond Hotel das Cataratasに宿泊する場合にのみ、好きな時間に観光が可能です。

このホテルが国立公園の敷地内に位置していることによる宿泊者特権と言えます。
自身が宿泊した2012年末で1泊約USD350でした。
安くはありませんが、時間が自由な観光という付加価値を考えると納得できる価格帯だと思います。

ブラジル側を歩く際には、基本的には向かいに見えるアルゼンチン側を見ることになります。
イグアスの滝では、1本線で落ちる通常の滝のイメージとは異なり、広い幅の崖のあちこちから落ちていきます。
ブラジル側からは、連段状に水が落ちる滝の全体が見渡すことができます。

南にはアルゼンチン側の『悪魔ののど笛(ガルガンチュア・デル・ディアブロ)』が見渡せる水上テラスが設置されています。
落差80mを越えるイグアスの滝のハイライトであり、雨季にはここだけで毎秒7,000トンもの水が落下しています。
テラスにも落下した水にあおられた風と水しぶきが強く吹き上がっていました。

ブラジル側には水上テラスだけではなく、すぐ近くの陸上に展望台も設置されています。
エレベータで上がることができ、水上とは異なった景色が楽しめます。

オオムジアマツバメが滝に猛烈な勢いで突入している様子は見どころです。
滝の突入時は時速150kmをゆうに越えるとされ、天敵のいない滝の裏側に巣を作って住む燕です。
突入前には滝の様子をしばらく飛んで様子を窺っており、タイミングを計っているのだと思います。

ブラジル側の散策を終えてアルゼンチン側へと向かう途中、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの3つの国境点に立ち寄りましょう。
ブラジル・アルゼンチン両国の滝を行き来するルートからほとんど外れていないため、容易に行けます。

ここはイグアスの滝の20kmほど下流にあり、東から西に流れるイグアス側が、北から南に流れるパラナ川と合流する地点です。
時計で言うと12時~3時の方向がアルゼンチン、3時~6時の方向がブラジル、6時~12時の方向がパラグアイです。
ブラジル側からは、イグアス側を挟んで北にアルゼンチン、パラナ川を挟んで西にパラグアイを見ることができます。

アルゼンチン側の拠点はプエルト・イグアスという町です。
ゲートから滝まで少し距離があるため、敷地内を小鉄道で移動します。

アルゼンチン側からは、先ほどブラジル側で歩いた遊歩道が見えます。
しかし、見えるのはあくまで遊歩道であり滝ではありません。
イグアスの滝は、およそ8割がアルゼンチン側に存在しているのです。

但し、イグアス国立公園として滝以外も含めた登録面積はブラジル側はアルゼンチン側の3倍以上となっています。

ブラジル側からは向かいのアルゼンチン側の連段や両国にまたがる悪魔ののど笛を下から見上げるかたちでしたが、アルゼンチン側では悪魔ののど笛含め自国領域に広がる部分を上から眺めることがメインになります。
そのため、ブラジル側の眺望とは異なった視点で楽しむことができます。

アルゼンチン側からは悪魔ののど笛の落下点まで行くことができます。
水上の遊歩道がよく整備されており、穏やかな水の流れの上に張り巡らされています。

ところが、悪魔ののど笛が近づいてくると水面が一変します。
つい先ほどまでは泳いでも問題がなさそうなほど流れが緩やかだったのですが、人力では抗えないほどの強い流れになります。

悪魔ののど笛では酸化鉄により褐色に染まった水が勢いよく落ち、まるでジェットエンジンの横にいるような感覚です。

3大瀑布で圧倒的な水量を誇るイグアスの滝を見たセオドア・ルーズベルト大統領夫人が『可哀想なナイアガラよ』と呟いたエピソードが知られています。
ナイアガラの滝を後にしてしまうとナイアガラの滝の感動が大きく減退するため、訪れる順番には注意が必要だと思います。

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