世界遺産紹介 (1) カナイマ国立公園

世界遺産は1,000件を越え、『顕著な普遍的な価値』があると認められた人類共通の遺産です。
その中から、自分が訪れた遺産をご紹介します。

今回はベネズエラのカナイマ国立公園です。
ベネズエラは必ずしも行きやすい国ではないのですが、エンジェルフォールやそそり立つテーブルマウンテン群は生涯の記憶に残る素晴らしい経験となりました。

【目次】
1. 遺産の概要
2. 遺産までの行き方
3. ギャラリー

1. 遺産の概要

遺産名 :Canaima National Park(カナイマ国立公園)
登録年 :1994年
保有国 :ベネズエラ
遺産区分:自然遺産
登録基準:(ⅶ)優れた自然美、(ⅷ)地球の歴史の主要段階を示す見本、(ⅸ)生態系、(ⅹ)生物多様性

2. 遺産までの行き方

マイアミなどアメリカの主要都市から、ベネズエラの首都カラカスまで向かいます。

カラカスからは国内線で、中継地点のプエルトオルダスまで約1時間のフライトです。

更にプエルトオルダスから国内線で約1時間でカナイマ空港に到着します。

3. ギャラリー

訪れたのは2013年4月で、奥さんとの新婚旅行としてです。
結婚前から『カナイマに行きたい』と2人で話をしていたことから実現しました。
カナイマ空港からセスナ機に乗りエンジェルフォールを目指しました。

発見者のアメリカ人であるジミー・エンジェルにその名が由来するエンジェルフォールは、落差979mの世界最大落差の滝です。
カナイマの雨季は5~11月頃で、その時期は滝が現れている可能性が高い反面、悪天候でセスナが飛ばない可能性が相対的に高いようです。
一方で乾季の12~4月頃はセスナが飛べるコンディションであることが多いものの、滝が乾いて水流が見られないことが多いとされています。
今回は4月の乾季末の訪問でしたが、滝がきれいに見られた上に虹まで見られ、人生最高クラスの絶景でした。

眼下にはカナイマを擁するギアナ高地の熱帯雨林が広がります。
ギアナ高地は、ベネズエラ・コロンビア・ブラジル・ガイアナ・スリナム・フランス領ギアナの6カ国にまたがる約120万平方キロの高知で、最も古い地層は約20億年前に遡ることができます。

葉切りアリを初めて見ました。
あごで器用に葉を切り出し、酢に持ち帰って培養したキノコを食べて暮らしています。
カナイマに生息する4,000種の植物のうち、実に3,000もの種が固有種とされており、カナイマの豊かな生物多様性がうかがい知れます。

テーブルマウンテンから流れ出た水はカラオ川を通り、このカナイマ湖に流れ込みます。
カナイマ湖に流れ込む代表的な滝がサポの滝で、滝の音が蛙の鳴き声に例えられ、その名がつきました。

カラオ川は、落ち葉のタンニンが染み出て茶色をしています。
遠くには先住ペモン族の言葉で『神の家』を意味するテプイというテーブルマウンテンが見えます。
川で泳ぐ際には日焼け止めが必須です。
たった1時間程度の水泳で肩の日焼けがまだら状になり、年月を経た今でも戻っていません。

 

 

 

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