サモア旅行記 (1) マタウトゥとツアーでの学校訪問(2019年5月)
2019年4月~5月にかけて、奥さんと息子を連れてオーストラリア~サモア~アメリカ領サモアを周遊しました。
オーストラリアでウルル・カタジュタ国立公園とメルボルン、グレートオーシャンロードを観光し、ニュージーランドのオークランド経由でサモアに入ります。
【目次】
1. サモア基礎情報
2. サモアへ
3. サモアの中学校訪問ツアー
1. サモア基礎情報
人口 :18万人
面積 :2,644平方キロ
首都 :アピア
公用語:サモア語、英語
時差 :UTC+13(日本から4時間プラス) ※サマータイム時はUTC+14
通貨 :サモアタラ(WST)
レート :WST1=JPY41.1(2019年7月9日時点)
ビザ :日本人は60日以内の滞在はビザ不要(2019年5月時点)
2. サモアへ
5月1日(水)、朝3時に起きて4時半過ぎにサザンクロス駅の地下にあるSkyBusが発着するバスターミナルに到着。
バスは時間通りに4時50分に出発し、ほんの数秒遅れた乗車予定者は置いていかれてた。
少し厳しすぎるような気もするが、時間に正確ということはありがたい。
メルボルン空港で唯一の国際線ターミナルであるターミナル2には20分ほどで着き、メルボルン発~オークランド着の便と後続のオークランド発~アピア着のニュージーランド航空便のチェックインを済ませてからラウンジで時間を潰した。
ニュージーランド航空もカンタス航空と同じような三角形のハッシュブラウンをラウンジに置いてあり、それが良い具合の方さでおいしい。
フライトは予定通りで、7時45分にメルボルンを発ち、13時20分にオークランドに到着した。
タイムゾーンはそれぞれメルボルンがUTC+1、オークランドがUTC+3であるため
実質的には3時間半ほどのフライトとなる。
オークランド空港でもニュージーランド航空のラウンジで時間を潰した。
こちらも予定通り15時40分オークランド発で、20時5分にサモアの首都アピアに到着。
サモアのタイムゾーンはオークランドのそれよりも更に1時間進んでUTC+4となる。
サモアで大きな島はウポル島とサバイイ島の2つがある。
そのうちウポル島は首都アピアを擁するサモア経済の中心で、サバイイ島はあまり開発が進んでおらず、ニュージーランドを除くポリネシア域で最大面積の島となっている。
入国審査後の荷物受取場所ではサモア人による楽器演奏と歌が披露されていた。
最近は年1回のペースで来るポリネシアの国々と同じような演出に『ただいま』という感情が湧く。
ファレオロ空港の外に出ると一気に蒸し暑さに包まれた。
空港を外から眺めると、そのシェル構造がシドニーのオペラハウスを想起させる。
中もきれいだったので、まだ新しいのだろう。
ホテルにお願いしておいた迎えの車と合流し、他の宿泊客も拾った上でホテルに向かった。
基本的に1人NZD30(約2,200円)だが、ファミリーとして複数人運送可能なNZD80(約5,880円)というオプションもある。
我々は3人だったので、ファミリー扱いで申し込んでおいた。
ホテル到着は22時前くらいだったため、翌日に備えて早めに寝た。
朝3時に起きてメルボルン~オークランド~アピアと1日がかりの移動となり、同行の息子には少し大変だったようだ。
3. サモアの中学校訪問ツアー
翌日の5月2日(木)は遅めに起き、朝8時の朝食に向かった。
前日は夜だったので波音が聞こえるだけで距離感が掴めなかったが、ホテルは海岸すぐの位置に建っていたようだ。
食事を終えて部屋に戻ると、朝9時前なのにハウスキーパーがやってきた。
あまりに時間が早いために間違いかと思ったが、このホテルでは定時らしい。
1番寝ただけなので特に掃除してもらうような状況でなかったため、お引取り頂いた。
宿泊したReturn to Paradise Resort and Spaは敷地が広いため、奥さんと息子を連れて散歩に向かったが、あまり天気がよくない。
気温は高いものの波が比較的高く、海で泳ぐにしても息子が楽しめる状況ではなさそう。
しばらく散歩を続けた後、ホテルが主催するウォーキングツアーに参加するため、集合場所に向かった。
1人WST15(620円約)でホテル近隣を歩いて案内してくれるというもので、学校に行くという点が面白そうなので参加することにした。
参加者は全部で10名程度だろうか。
浜沿いに広がるコテージエリアを抜け、ホテルの端まで行くとゲートのような場所がある。
ホテル宿泊所以外がホテルのビーチに来た場合は料金を徴収するためのチェックポイントになっているらしい。
ここに限らず、サモアでは各ビーチ毎に料金を徴収する人がいるのだそうだ。
ホテルから海沿いの道を歩いていく途中、ところどころ荒地が広がっていた。
ウォーキングツアーのガイドによると、もともとは耕作地だったものの津波で塩害を被り、農業用には活用できなくなってしまった土地なのだという。
かと言って近隣の人口も多くないために建物を建てるわけでもなく放置されているのだそうだ。
海岸にはファレと呼ばれる伝統的な小屋が並ぶ。
簡易な高床式のスペースで、屋根はあるものの壁は全面にはない。
そのため蚊などの虫が入るだけではく、冷房がない中で寝なくてはならない。
その代わり、1泊あたりUSD30(約3,230円)くらいという、ホテルの3割程度の価格で宿泊ができる。
はじめはファレを予約していたのだが、奥さんから快適さの問題を指摘されたため直前でホテルに変更していた。
ファレ現物を見て、その判断が正しかったと思えた。
ホテルから30分ほど歩いて、サモアの中学校に到着した。
中国の援助で作られた学校らしい。
構内のあちこちに掲げられているサモアの国旗とともに、中国の国旗と『China Aid』の文字がちらほらと見受けられる。
我々ツアー客一行が教室に到着すると生徒達は急いで机を端に寄せ、教室の前方と中央にスペースを作ってくれた。
中央には生徒達が座り、前方に生徒達と向かい合わせで椅子に座らされたツアー客は、順番に自己紹介と生徒達へのメッセージを英語で話してほしいとの先生からの要請に従って1人ずつ話をすることになった。
まさかの事態に少々面食らったが、こういうツアーもなかなか無いので楽しい。
ツアー客全員が順番に話し終わると、生徒達からお礼という形で歌とダンスが披露された。
クラスに最低1人はいるお調子者の少年が積極的にクラスをリードする様子と、担任の先生は定規で強く机を叩きながらリズムを取る様子が面白い。
おそらく、英語の授業として扱われているのだろう。
学校からの帰りは、もと来た道と同じ道で帰ったので特に見どころのようなものは無かった。
意外だったのはゴミ捨て場で、高床式の籠のような形式になっている。
伝染病が発生してしまうと狭い島に蔓延してしまうため、そのようなことを防ぐために犬などが食い荒らせないようにしているのだそうだ。
コンクリートの道路脇に歩いているヤシガニを、ツアーのガイドが見つけた。
4歳の息子は実物を見たのは初めてで、図鑑では楽しそうに見るのに実物は想像以上に大きくて怖いのか、少し及び腰だった。
ヤシガニなどの食材になるものはレストランで買い取ってもらえるらしく、ガイドは自分のシャツに包んで捕まえてしまった。
やはりはさみ等の状態は価格に影響を与えるそうで、丁重に扱っていた。
1時半頃にホテルに戻ってきた。
天気は午前から変わらず悪いままで、ホテル前のプライベートビーチに泳いでいる観光客は誰もおらず貸しきり状態。
息子は海が楽しいようでずっと泳ぎたがり、それに長時間笑顔を絶やさずに付き添ってくれる奥さんもありがたい。
夕方には天気が崩れ、大雨になった。
ホテルの周辺で風雨を凌げて家族で楽しめるような場所がないため、こうなってしまうと部屋にこもるかレストランに行くくらいしか選択肢がなくなる。
風も強く、まるで台風が来たような天気だ。
豪雨が続く中だったが、お腹がすいてきたので19時頃にホテル内のレストランに向かった。
ピザNZD12(約880円)とタロイモのフライNZD6.5(約480円)を家族3人でシェア。
リゾートホテル内の食事としては驚異的な安さではなかろうか。
しかも、このホテルは1滞在・1部屋につきNZD50(約3,670円)のクーポンがついてくる。
自身のような2泊3日という短期の滞在でも1滞在として扱われる上にレストランやツアーなど汎用的に使えるという点が嬉しい。
一方で、Expediaのホテル紹介ページではクーポンが謳われながらもチェックイン時にレセプションは能動的に提供してはこず、こちらから聞いて初めて貰えたため、注意は必要だと思う。
他の小さい島国と同様、サモアはインターネット環境が非常に悪い。
部屋に帰ってもすることが無かったが、子供を寝かしつけているうちに自身も寝入ってしまった。
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