オーストラリア旅行記 (4) メルボルン市内観光(2019年4月)

2019年4月~5月にかけて、奥さんと息子を連れてオーストラリア~サモア~アメリカ領サモアを周遊しました。
2泊3日のウルル観光を終え、メルボルンにやってきました。
メルボルン観光は2日間とってあり、初日は市内観光です。

【目次】
1. メルボルンへ
2. ビクトリア州立図書館とロイヤルアーケード
3. セント・パトリック大聖堂と王立展示館

1. メルボルンへ

4月28日(日)、朝7時45分にホテルを出るバスでエアーズロック空港に向かった。
往路と同じくAAT Kingsの運行するバスで、座席の都合で前日までにフロントにお願いしておけば無料で乗ることができる。
物価が高いエアーズロックでの無料サービスは非常にありがたい。

カンタス航空のチェックインを済ませ、9時半前にエアーズロックを発つ便に乗った。
陸路では遠いが空路的には隣街のようなものであるため、10時過ぎにアリススプリングスに到着した。

3時間ほどアリススプリングス空港のラウンジで休憩し、13時に出発した。
次の便もカンタス航空で、シドニーまで向かう。

途中、窓からは数本の線上に山が脈々と繋がっている様子が見えた。
その間隔にも小さい街ができており、山脈の外部と道路で繋がっている。

シドニーに着いたのは16時過ぎ。
フライト2本で既に夕方になってしまった。

更にシドニーを17時半に発ち、19時前にメルボルンに到着。
予定よりも30分ほど早い到着だったため、助かった。

メルボルン空港から市内へはSkyBusのチケットを事前に買っておいた。
Melbourne City Expressの路線は空港から市内のサザンクロス駅(Southern Cross Station)まで往復AUD36(約2,710円)と安い。
タクシー片道の半額くらいの料金で往復ができる。

空港を出てすぐ、乗場があって解りやすかった。
事前に印刷しておいたチケットのQRコードを読み取ってもらって乗車した。

30分ほどでサザンクロス駅に到着。
SkyBusターミナルは地下にある。

時間が19時45分だったので、サザンクロス駅からホテルまで歩いて向かった。
もし19時半までにサザンクロスに到着できていれば、SkyBusでサザンクロス駅に着いた後にSkyBus Linkという無料の市内連絡バスに乗ることができる。

ホテルに到着して荷物を置いた後に周辺を軽く散策したが、1日がかりでエアーズロック~アリススプリングス~シドニー~メルボルンの移動で疲れたため、早めに就寝した。

2. ビクトリア州立図書館とロイヤルアーケード

4月29日(月)はグレート・オーシャンロードのツアーに参加するため、集合時間の朝7時半より10分ほど前に集合場所に到着した。
しかし、迎えのバスはなかなか来ない上に緊急連絡先の電話番号にも繋がらない。

そうこうしているうちに40分ほどが経過し、やっと電話が繋がるようになった。
ところが、もう既にバスは出てしまったようでツアーは明日に振り替えると言われた。
いつバスが来たのかも全く判らなかったが、何らかの理由で置いていかれてしまったようだ。

今回はたまたま翌日もメルボルンに1日いるので問題なかったが、いつもであれば翌日は違う場所にいるようなタイトな日程なので、この種のトラブルに対する耐性は無い。
奥さんと子供を連れての比較的ゆとりある日程に助けられた。

スケジュールが変更になってしまったため、翌日に予定していたメルボルン市内観光を今日にすることにした。
まずはホテルから徒歩5分程度だったので中華街に向かった。

しかし、朝10時くらいだったためか、店が全く開いていない。
少し中華でも食べようと思ったのだが、諦めた。

続いて向かおうとしたビクトリア州立図書館への途中、Free Walking Toursの集合場所をたまたま通った。
ちょうど10時半開始の回の待ち合わせがされていたようだ。

無料のウォーキングツアーの参加希望者は事前申込の必要は無く、直接集合すれば良いらしい。
Free Walking Tourの公式サイトで案内がある通り2種類が催行され、所要時間は3時間程度。
無料という点は非常に魅力だったが、図書館に行く時間が遅れるのでパスした。

ビクトリア州立図書館は、1850年代に完成したオーストラリアで最も古い図書館だ。
観光客としての目当てはLa Trobe Reading Roomで、世界の美しい図書館のうちの1つとされている。

個人的には群を抜いて美しいとは思わなかったものの、ゼビウスのアンドネジェネシスに似た形状に親近感を覚えた。

昼食はハンバーガー屋である8bitに行った。
事前に調べていて興味はあったのだが、googlemapでは非常に遠い別の場所が表示されていて行くことは諦めていた。
ところが、実際に街歩きをしてみると不意に発見したので入ることにした。

おそらく、マップが古かったのだろうと思われる。

ビクトリア州立図書館からほど近く、名前の通りドット絵時代のゲームをモチーフにしている。
一見すると秋葉原のファミコンショップのように見えなくもない。

内部もドット絵で溢れているだけではなく、メニューも往年のゲームタイトルを連想させるものだった。
自分はAUD12(約900円)の1up Mushroom Burger、奥さんはAUD9.5(約720円)のWonder Boyを注文した。

スーパーマリオの1upキノコが出典だと思われる1up Mushroom Burgerはパティに巨大なフライドキノコが使われていた。
肉より高いので、特にキノコ好きという場合を除いては他のものを頼んだ方が良いと思う。

奥さんが頼んだWonder Boyはファミコンソフト『高橋名人の冒険島』の元になったタイトルだが、通常のホットドッグで独自性は特に感じなかった。
なぜこの名前にしたのだろうか。

食事後、ヤラ川沿いの駅に向かう途中でロイヤルアーケード(Royal Arcade)とブロックアーケード(Block Arcade)を経由した。

宝飾品などの店が多いために興味はそそられなかったが、観光名所ということで一応歩いてみた。
少し涼しかったということ以外は特に印象に残ったことは無く、来る必要は無いように感じる。

3. セント・パトリック大聖堂と王立展示館

徒歩でフリンダース・ストリート駅(Flinders Street Station)に到着したのは13時前。
途中でスーパーマーケットのWoolWorthsで食べ物の値段を見ていたので少し遅くなってしまった。
スーパーでの惣菜の値段は物価の参考になるので、いつも熱心に見るようにしている。

フリンダース・ストリート駅はメルボルンのシンボルで、メルボルンを訪れる旅行パンフレットなどでは必ず写真が使われている。
メルボルンの鉄道終着駅でもある。

南のプリンセス橋からはヤラ川ほとりの建物が見渡せるが、特に高層のユーレカタワー(Eureka Tower)が目を引く。
88階のスカイデッキからはメルボルン市内を一望できるが、メルボルンに特徴的な景色はなさそうなので上がらなかった。

なお、スカイデッキチケットは現地で購入するとAUD23(約1,730円)だが、公式サイトで事前購入するとAUD21(約1,580円)になる。

フリンダース・ストリート駅の向かいに立つセント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)は、オーストラリアが18世紀後半からイギリスがイギリスにより本格的な入植地として開発を始められた証拠の1つでもある。

メルボルンで最初の礼拝が行われたイギリス国教会系の教会であり、19世紀末に建てられた。
内部の撮影はAUD5(約380円)が必要だが、特段フォトジェニックなものがあるわけではないので撮影の必要は無いと思う。

セント・ポール大聖堂からセント・パトリック大聖堂(St Patrick’s Cathedral)までは徒歩20分ほど。

なお、途中にあるフィッツロイ庭園(Fitzroy Gardens)にはイギリスから移設されたクック船長の生家がある。
かつて生家が売りに出された際にオーストラリア人が買い取ったため、ここにあるのだという。
但し、クック船長自身はその生涯において現在のシドニー近郊には上陸したものの、メルボルンへ上陸したことは無い。

セント・パトリック大聖堂はゴシック・リバイバル様式で20世紀前半に完成した。
黒っぽい外観やガーゴイルの装飾が目を引き、セント・ボール大聖堂とともにメルボルンの3大ゴシックとされている。

昼の13時半ながら、ステンドグラスを通して差し込む光で内部は夕やけのような雰囲気になっていた。
セント・ポール大聖堂に比べると観光客がかなり多いが、落ち着いた色合いの中で座って休憩できたのは良かった。

続いて、王立展示館とカールトン庭園(Carlton Gardens)に向かった。
1本北の通りにあるため、非常に近い。

カールトン庭園は王立展示館の敷地内に広がる庭。
並木が直射日光を遮るため、歩きやすい。

ここで1880年、メルボルン万国博覧会が開催された。

残念ながら、王立展示館自体は閉館だった。
何とか通常開館制限時間の14時に間に合うように来たのだが開いておらず、周囲を見ると2020年までの補修期間に入っているとの掲示がされている。
ちょうど同じタイミングで来ていた日本人もおり、おそらく自分と同じように地球の歩き方の開館時間を意識して来たのだろう。

展示館とその前に広がる庭園は『Royal Exhibition Building and Carlton Gardens(王立展示館とカールトン庭園)』として世界遺産登録されている。
19世紀から20世紀初期にかけて技術革新や交易促進に寄与した国際博覧会の様子を伝えるとして登録基準(ⅱ)価値観の交流、の登録基準を満たしている。

もう15時なので開いていないことを理解しつつも、クイーン・ビクトリア・マーケットへ。

やはり開催されておらず、場所の確認だけになった。
奥さんとは、翌日の朝に気力があれば来ようということに。

こういった市場と都会の景観が共存するだけでなく、治安も非常に良いと言う点がメルボルンが旅行しやすい街として有名な所以なのだろう。
一方で、個人的にはオセアニアの都市は尖った部分が無いように感じ、何度も来ようとは思わない。

帰りはスーパーのWoolWorthsとColes経由でホテルまで歩いて帰った。
こういった量販店でスナックと惣菜を買って部屋で食べることが、自身の旅費節約に一役買っている。

 

 

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