オーストラリア旅行記 (2) カタ・ジュタで風の谷一周(2019年4月)

2019年4月~5月にかけて、奥さんと息子を連れてオーストラリア~サモア~アメリカ領サモアを周遊しました。
エアーズロック・リゾートに到着後1泊し、翌日にはカタ・ジュタとウルルを一周しました。
今回は、午前に回ったカタ・ジュタの記録です。

【目次】
1. カタ・ジュタ ビューイング・ポイント
2. カル展望台とカリンガナ展望台
3. カタ・ジュタ一周7.4kmの道

1. カタ・ジュタ ビューイング・ポイント

4月27日(土)、カタ・ジュタへの早朝バスに乗るために朝4時に起床。
前日のうちにUluru Hop On Hop Offのカタ・ジュタ行バスの時間を指定しており、午前・午後各1本あるうちの朝5時半発を選んでいた。
指定時間の少し前に集合場所であるフロント前に着き、バスを待っている間にも多くのツアーバスが止まっては該当の客を乗せて去っていく。

自身が予約していたバスもほどなくして到着し、乗車前に氏名の確認をされた後に乗り込んだ。

バスの中ではウルル カタ・ジュタ国立公園の入場チケットを買うことができるため、事前の用意は要らない。
大人1人あたりAUD25(約1,980円)で3日間有効だが、チケットには4月25日開始~4月27日終了の印が押されていた。

今日までの有効期間ということになってしまうが、一帯をまともに観光するのは今日だけなので押し直しなどは特に要求しなかった。

ホテル前を出発したバスは40分ほどでカタ・ジュタ近くのビューイング・ポイントに着いた。

到着時点では先客がおらず、まだ暗いうちに朝日を鑑賞するための良い場所が取れた。
少し経って多くの観光客でごったがえす様子を尻目に良い場所を確保できたので、Uluru Hop On Hop Offはとても良いと感じた。

ビューイング・ポイントからは遠くにウルルが、近くにカタ・ジュタが見える。
このうちウルルは東方面を向いているため、朝日と共に見るにはちょうどいい方角。

一方のカタ・ジュタはビューイング・ポイントからは北向きになるため、日の出の時間帯の鑑賞には向かないようだ。
実際、周囲の観光客もほぼ全員がウルルの方ばかり向いていた気がする。

朝日が完全に昇りきった7時15分頃にビューイング・ポイントを出発した。
明るい状況で改めて周囲がきちんと見える状態で周りを見渡すと、鉄柵と台意外には何も無い。

2. カル展望台とカリンガナ展望台

ビューポイントを出発し、バスで30分ほどでカタ・ジュタの風の谷入口に着いた。
風の谷に行くのかウルパ・ギーに行くのかでそもそもエアーズロック・リゾートで乗るバスが別れており、乗車時に名簿も確認されているため降車場所を間違えるということは起こりえない。

入口でバスの運転手から簡単な説明を受けた際に、現在時刻7時45分に対し入口に10時半までに戻ってくるよう言われた。
往復で7.4kmの道を3時間弱の猶予があるので時間的にはタイトではないように思えるが、途中までは4歳の息子を連れてなので楽ではなさそうだ。

カタ・ジュタは現地の言葉で『たくさんの頭』を意味し、1つの岩山であるウルルとは異なり36個の比較的小さい岩山郡からなっている。
ウルルがエアーズロックと西洋風に呼ばれるのと同様、カタ・ジュタにもオルガ山という、ロマノフ朝のニコライ1世の娘オルガの名に由来している。

最初は自分も奥さんも元気があるので、息子を抱っこしながら早足で歩いた。
その甲斐もあってか僅か15分で入口から1.1kmの位置にある通称第一展望台、カル展望台(Karu Lookout)に到着。

まだ朝8時と時間が早く日が昇りきっていないため、展望台としての景色はいまひとつだったが、狭い谷間を吹く風が心地よい。

カル展望台から先は、それまでと違って一気に道が悪くなる。
小石や岩が多くなるだけでなく、特に第二展望台ことカリンガナ展望台(Karingana Lookout)まで向かう坂は足場の悪さに加えて比較的急でもあるため、子連れには辛い。

子供を奥さんと交代で抱きながら、坂の途中で休んで景色を楽しみながら登り続けた。
途中ですれ違う外人から何度も手伝いの申し出を頂いたのは、お願いはしなかったものの気持ちがとてもありがたかった

カル展望台を出発してから1.6km、約40分でカリンガナ展望台に着いた。
入口からカル展望台までの1.1kmを15分で歩いたのとは違い、悪路で明らかにペースが落ちている。

カリンガナ展望台は両側が岩壁に囲まれ、高台からは進行方向を奥に見渡すことができる。
カタ・ジュタの最も代表的な景観であり、ここまでで引き返すかここから先に進んで一周するかの分岐点でもある。

奥さん、子供と一緒に年末の年賀状用の写真を撮り、しばらく休憩。
その後、奥さんと子供は更に休んでからもと来た道をゆっくり引き返すとのことで、自分だけ先に進むことにした。

3. 一周7.4kmの道

カリンガナ展望台から先は人が少なくなるようだ。
ここで折り返す人が一定数いるようだが、もしかすると先に進んで一周するのは長すぎると思われているのかもしれない。

実際には開始地点からカリンガナ展望台までの往復は5.4km、それに対して開始地点からカリンガナ展望台を経由して全ルートを一周する場合で7.4km。
両者の差はわずか2kmしかなく、地図上で感じるよりも両者の距離差は小さい。

実際に歩いてみると、それまで歩いてきた岩場とは異なって平地が続くので歩きやすかった。
一方で、強い陽射を遮るものが何も無いためにかなり暑い。

カリンガナ展望台を出てから30分ほどで、2.3km進んだNorthというポイントに出た。
ほとんど糸のような水量しか出ないが、飲料水の蛇口がある点は助かった。

Northポイントが円周路の12時の位置であり、9時の位置にある円周路開始点から反時計回りに歩くと6時の位置にカリンガナ展望台があるという位置関係になる。

更に歩みを進め、1.3km先の円周路開始地点まで15分程度で戻ってきた。
時間的に奥さんと子供はもう入口近くに戻っているだろうという算段で、更に道を進みカル展望台(第一展望台)まで戻ったが、全く見つからない。

後ろにいるのか前にいるのかわからないので下手に動けず、写真を撮りながら10分ほど待った。
それでも合流できなかったが、たまたまバスで同乗していた日本人の方がやってきて、もっと手前で見たと教えて下さった。

道を戻ると奥さんと子供を発見できたが、冷静に考えると奥さん達が引き返したカリンガナ展望台付近の下り坂は足場が悪いため、本来はそこに2人を残しておく場所ではないだろう。
降りる途中で岩で足を滑らせるという危険性は十分にある。

そのような足元の悪い中で長時間子供に付き添い、自分だけを更に先に行かせてくれた奥さんには心底感謝する。
無事に合流できて本当に良かった。

合流後は3人でカル展望台を経由してバスの停車位置まで向かった。
往路にも来た平坦な道は歩きやすく、午後のウルル一周に向け体力の温存にもなる。

10時20分にバスが停まっている駐車場に到着した。
7時45分に同じ場所からスタートしておよそ2時間半。

全7.4kmの行程なのでもっと時間がかかるかもしれないと思っていたが、思いのほか歩きやすいエリアが多くて短く済んだ。
奥さんと子供も一緒に歩いた距離がほぼ全行程の半分にあたる3.8kmでこの所要時間なので、もし大人が1人で来れば2時間未満での踏破も可能だと思う。

まだ決められた集合時刻までは少しあったが、自分達がほぼ最後の集合者として全員が揃ったため、予定より早くバスが出発した。
歩いていないと蝿の大群にたかられるため、出発が早まって良かった。

往路はビューイング・ポイントを経由したが、復路は風の谷からホテルまで直行になった。
途中でカタ・ジュタの全景が見える場所で停車して写真撮影の時間もとってくれた。

午前11時にはホテルに戻ってくることができた。
朝5時半にここを出発したとは思えない充実感を感じたが、レセプション近くの売店で蝿よけネットがUSD9.95(約1,80円)で売っているのを見ると現実に引き戻される。

同じものが日本の100円ショップでも売っているというのは聞いていたが、完全に買うのを忘れていた。
想像以上に蝿が多く、必要性は高いのだがさすがに日本の10倍の金額を出すことはためらわれ、そのままの装備で午後のウルルに向かう。

 

 

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