インドネシア旅行記 (1) ボロブドゥール観光(2017年6月)

2017年6月、インドネシア ジャワ島に観光に行きました。
ジョグジャカルタ基点でのボロブドゥールとバニュワンギ基点でのイジェン火山が目的です。

カンボジアのアンコールワットと並び日本人に人気の高いボロブドゥールを経て、イジェン火山観光の拠点となるバニュワンギまでのご紹介です。

【目次】
1.  インドネシア基礎情報
2.  インドネシアへ
3.  ボロブドゥール
4.  バニュワンギ

1. インドネシア基礎情報

人口 :2億5,756万人
面積 :1,910,931平方キロ
首都    :ジャカルタ
公用語:インドネシア語
時差 :UTC+6〜8(日本から3〜1時間マイナス)
通貨 :ルピア(IDR)
レート:IDR1=JPY0.00768(2018年7月26日時点)
ビザ   :日本人は滞在日数が30日以内であればビザ不要(2018年7月時点)

2.  インドネシアへ

6/8(金)は平日のため、仕事が終わってから会社の後輩とそのまま関空に向かった。

ふるさと納税のポイントで乗れるという点と乗継時間の効率の観点で、22時20分関空発のピーチ便で上海浦東空港行きに搭乗。
上海には予定よりも約15分遅れて6月9日(土)の0時20分頃に到着した。
そのままクアラルンプール行きエアアジア便の搭乗手続ができればよいのだが、制限エリア内にあるエアアジアのチェックインカウンターが夜遅いため閉まっている。
周囲の係員に聞くと、エアアジアの搭乗手続きをするためにはいったん中国に入国してからチェックインを済ませ、中国を出国するようにとの指示。

大慌てで上海での入国手続きを終え、ただちに出発階に向かってエアアジアのカウンターに着いたのが0時37分。
既にカウンターの明りは消えかけ、帰り支度をしようとしている係員からは『Closed.Too late.』との言葉とともにいったんは追い払われかけた。

しかし、こちらのあまりに悲壮な様子に、端末を再度立ち上げて対応して頂いた。
eチケット表示上の発券期限は0時35分だったので柔軟な対応に救われたが、その後のセキュリティチェックの大渋滞に捕まって出発時刻を過ぎてしまった。
ただ、他の乗客も渋滞にはまったため出発時間が遅れており、無事に上海発~クアラルンプール行きのエアアジア便に乗ることができた。

クアラルンプールへのフライトは機中泊も兼ね、朝7時くらいに到着。
ラウンジでシャワー浴びて9時半クアラルンプール発~ジョグジャカルタ行きのエアアジア便に乗った。

3.  ボロブドゥール

11時過ぎに着いたジョグジャカルタで、タクシーを捕まえてボロブドゥールに向かった。
ジョグジャカルタ空港からは北東に車で1時間強の距離だが、渋滞次第という側面が大きい。

途中でボロブドゥール近くのレストランに入ったが、観光地価格なので食事は約IDR110.000(約850円)。
しかも、見た目ほどおいしくもなかった。

ボロブドゥールのチケットは外国人価格だとUSD25。
『8世紀に建てられた世界最大の仏教寺院。世界遺産リスト592番』と、簡単な特徴がプリントされている。
世界遺産リストの番号まで書かれているのは非常に珍しい。

チケット改札から10分くらい道なりに歩くとボロブドゥール寺院が見えてきた。
寺院までの道はよく整備されており迷わずに歩ける反面、観光地化の影響を感じた。
事実、管理会社が観光資源として重視した管理をしているらしい。

早速、遺跡の基壇から見て回るが、基壇の向かって左の入り口に有名な『醜い顔』があった。
古ジャワ語とサンスクリット語を起源とするカウィ語が刻まれていることで知られている。
どこに何を作るのかという工事上の指示がカウィ語で残ってしまった部分。

ボロブドゥール寺院は、8世紀後半から約100年程度ジャワ島中部を支配したシャイレンドラ朝によって作られた。
シャイレンドラ朝は大乗仏教を保護し、ボロブドゥール寺院は780年頃からダルマトゥンガ王のもとで建造が始まったとされる。
回廊の壁面には1,300ものレリーフがあり、仏教の教えが目視で解るようにされている。

基壇を上がって最上段に向かう門の奥にはストゥーパが見える。
ストゥーパは本来は仏舎利を収めた仏塔ではあるが、有限な仏舎利が尽きると経典など代わる物が収蔵された。
その音から日本語の漢字には卒塔婆が当てられている。

最上層である円壇にはストゥーバが多く並んでいる。
下層と上層でのストゥーパの穴の形が異なる点が興味深い。
下層ストゥーパの穴はダイヤ形で不安定を表し、上層ストゥーパの穴は正方型で安定を示しているそうだ。

ボロブドゥール寺院は通常の寺のイメージと異なり、内部構造を持たず、建物の中に入るということはできない。
自然の丘に盛り土をして、そこに石を積み上げて作られたため。

基壇の上に5層の方形壇と3層の円壇、最上部には大ストゥーパが立つ構造は大乗仏教の『三界』を表しているという。
つまり、欲にとらわれた『欲界』、欲は克服しながらも物質にとらわれた『色界』、物質をも超越した『無色界』である。

続いて、ボロブドゥール寺院の東にあるムンドゥー寺院に向かった。

本来は途中にあるパウォン寺院も行きたかったが、改修中のために行くことができなかった。
ムンドゥー寺院に着いてタクシーを降り、露店が並ぶ参堂を3分ほど歩く。

ムンドゥー寺院はボロブドゥール寺院の東約3kmの位置にあり、ボロブドゥール寺院とムンドゥー寺院の間にあるパウォン寺院と共に『Borobudur Temple Compounds(ボロブドゥールの仏教寺院群)』として世界遺産に登録されている。
登録基準(ⅰ)人類の創造的資質を示す傑作、に加え、13~16世紀の建築に影響を及ぼした8~9世紀の建築として登録基準(ⅱ)価値観の交流、土着の先祖崇拝と仏教を融合させた事例であるとして 登録基準(ⅵ):歴史上重要な出来事や思想等に関連するもの、の登録基準を満たしている。


内部には釈迦如来像・勧世音菩薩像・金剛手菩薩像が並んでいる。

往復の移動も含め、ジョグジャカルタで乗り継ぎ待ちの間の約5時間ほどでボロブドゥール観光をし、ジョグジャカルタ空港に戻った。
帰りは渋滞に巻き込まれ、思いのほか遅くなってしまってあたりは暗くなっていた。

ジョグジャカルタ発~スラバヤ行きの便の本来の出発時刻は18時45分だが、出発が幾分か遅れた間は後輩が持ってきていたSwitchのマリオカートで時間をつぶした。

ジョグジャカルタ発~スラバヤ行きはシュリヴィジャヤエア。
インドネシア国内の航空会社で、今回の旅行で初めて乗った。

ジョグジャカルタからスラバヤまではジャワ島内の中部から中東部への移動となるため、1時間強しかかからない。

21時前にはスラバヤの宿に到着し、就寝した。
前日から含め、24時間以内に日本~中国(上海)・中国(上海)~マレーシア(クアラルンプール)・マレーシア(クアラルンプール)~インドネシア(ジョグジャカルタ)の国際線3便と、ジョグジャカルタ~スラバヤのインドネシア国内線1便に乗ったが、1日の間にこれだけ国際線に乗ったのはおそらく初めて。
乗り継ぎに難があったが、なかなか面白かった。

4.  バニュワンギ

翌日6/10(日)、正午のスラバヤ発~バニュワンギ行きのウイングスエアに搭乗するため、午前にスラバヤ空港に着いた。

バニュワンギはジャワ島の東端であり、バリ島西端のギリマヌとフェリーで結ばれている。
スラバヤからバニュワンギまでは空路で約1時間弱。

13時頃にバニュワンギ空港に到着した。
スラバヤ空港と違ってあまりに何もない。

空港からタクシーで宿まで向かい、チェックインをしようとすると受付が日本語を話すことができた。
日本からの観光客が多いのかと聞いてみたが、そんなことは全くなく、昔留学に行っていたから話せるとの事だった。

ホテルを離れて5kmくらい歩き回ったが、周辺には本当に何も無かった。
観光的な観点では、イジェン観光だけのために来るような街。

 

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