タイ旅行記 バンコクから日帰りで行くスコータイ(2017年7月)

2017年7月、タイのスコータイとバングラディッシュのダッカへ行きました。
バンコクからの観光としてはアユタヤもよく知られますが、国内線に乗る必要はあるもののスコータイも日帰り圏内です。
スコータイはタイ族による初の統一国家であり、タイの歴史には大きな意味を持っています。

【目次】
1.  タイ基礎情報
2.  タイへ
3.  スコータイ

1. タイ基礎情報

人口 :6,796万人
面積 :513,120平方キロ
首都    :バンコク
公用語:タイ語
時差 :UTC+7(日本から2時間マイナス)
通貨 :バーツ(THB)
レート:THB1=JPY3.34(2018年8月8日時点)
ビザ   :日本人は滞在日数が30日以内であればビザ不要(2018年8月時点)

2.  タイへ

7月13日(金)、前月のインドネシア旅行と同じく、会社が終わってからそのまま関空に向かった。
24時少し前の関空発~バンコク着のエアアジア便に搭乗。

7/14(土)、早朝3時頃に到着しドンムアン空港からタイに入国した。
ドンムアン空港からスワンナプーム空港へは無料のシャトルバスがでているが、始発が朝5時。
到着ロビーのベンチに座って1時間ほど時間を潰し、始発バスでスワンナプーム空港に向かった。

7時にバンコク発の国内線に乗り、1時間ほど北のスコータイに向かった。
バンコク~スコータイの往復は、JALマイレージバンクの提携会社特典航空券ディスカウントキャンペーンでバンコクエアウェイズ便を取った。
本来は往復15,000マイルのところ5,000マイルで取れるという破格の路線である上、日帰りも十分可能であることが行った理由。

3.  スコータイ

バンコクからスコータイは450kmほど離れている。
バンコクエイウェイズの国内線で約1時間半弱。

朝8時過ぎにスコータイ空港に着いた。
非常に小さい空港であるため、飛行機を降りてからすぐに外にでられて楽。

何も予約等はしていないので、空港前で客待ちをしているシャトルバスを捕まえた。
空港が小さく人がでてくるタイミングがばらけないので、シャトルが一杯になるまでの待ち時間が少なくてよかった。

街中までは1人THB180(約600円)。
およそ30分。

帰りのスコータイ空港までのバスがでている市外の中心部あたりで下ろしてもらった。
水を買おうにもまだ店が開いていなかった。

市街からスコータイ歴史公園に行くために、新たにトゥクトゥクを捕まえた。
橋を東に渡ってすぐの公園に何台か客待ちをしているので、確保はしやすい。

スコータイ市内からスコータイ歴史公園まではトゥクトゥクで約20分ほど。
2人乗車でTHB150(約500円)。

スコータイ歴史公園の入場料は自転車のレンタル料込みで1人あたりTHB140(約470円)。
チケットを買って、チケット売り場向かって右手にあるレンタサイクルで自転車を借り、専用のゲートから自転車と共に中に入る。
入場前には、中では買えない水を買っておくことを忘れないようにしたほうがいい。

スコータイ歴史公園の中には芝生や木が多く、気温は高いながらも涼しい雰囲気なのがよい。
中はいくつかの遺跡群で構成されているが、最初にワット・マハータートに着いた。
200m四方のエリアで多くのストゥーパが建てられている。

アンコール朝のクメール人に圧迫されていたタイ族は、カンボジアの世界遺産アンコールの遺跡群の構成資産であるアンコール・トムの建造者ジャヤヴァルマン7世の死後、その弱体化に乗じて13世紀にタイ族初の統一国家でスコータイ朝を建てた。
『スコータイ』は、いわゆる南伝仏教と呼ばれる上座部仏教に関する書物で使わたパーリ語で『幸福の夜明け』を意味している。

スコータイ朝は、13世紀後半の第3代ラームカムヘーン王の治世に最盛期を迎えた。
領土拡大のみならず、上座部仏教の採用やタイ文字の制定など現在のタイ文化の基礎を築き、タイ3大王の1人に数えられる。
現在の20バーツの裏面には、スコータイ歴史公園の中にあるラームカムヘーン王記念碑の絵が用いられている。

ラームカムヘーン王以外の3大王も挙げておく。
当時ビルマの属国となっていたアユタヤ朝を再度独立に導いた21代王のナレースエンは50バーツ紙幣の裏面に肖像が使われ、ムエタイの創始者でもある。
現在も続くチャクリー朝のラーマ5世は、周辺の東南アジア諸国が欧州の植民地となる中でイギリス・フランスの対立を利用してタイの独立を保ちながら国の近代化を進め、王子時代の名前チュラロンコンはタイ最難関の大学にその名が冠せられている。

ワット・シー・サワイはクメール風の仏塔を特徴とする。
クメール朝時代に完成したため初期はヒンドゥー教寺院として使われていたが、スコータイ朝以降の時代に仏教寺院として使われた。

ター・パー・デーン堂はスコータイ歴史公園の中で最古の建物とされる。
12世紀前半に建てられたもので、アンコール・ワットの建造者として知られるアンコール朝のスールヤヴァルマン2世によって建てられた。

これらの様々な建造物は『Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns(スコータイと周辺の歴史地区)』として世界遺産に登録されている。
登録基準(ⅰ)人類の創造的資質を示す傑作、および、タイ初期における建築・芸術・宗教などの代表例であるとして登録基準(ⅲ)文化的伝統・文明の証拠、の登録基準を満たしている。

スコータイ歴史公園の観光を終え、往路と同じようにトゥクトゥクでスコータイ市街に戻った。
運転手は全く違うが、料金はTHB150(約500円)と完全に一緒だったので、相場的にそんなものなのだろう。
町中では、帰りの空港までのバス乗り場の位置を確認するため、まずはツーリストセンターに行った。

ツーリストセンターで空港までのバスについて聞くと『出て右手に50mほど進んだカフェから30分おきに出ている』との情報であったため、そのカフェの場所だけ確認して別の場所で昼食を取った。
これが後に気を揉ませる原因となった。

昼食を取り、帰りの国内線出発まで約2時間半になったので空港に向かおうとEチケットを確認すると、帰路便発は自分が思い込んでいたよりも1時間早かった。
つまり、便の出発が2時間半後と思っていたのは誤りで、実際は約1時間半後。

これはまずいと大慌てでバスの出るカフェに向かうと、事前にツーリストセンターで聞いていた『30分おき』どころか午後は全部で2本しかないという。
次のバスは3時間後発とのことで、物理的にバスを使うことはあり得ない。

いよいよ本格的にまずくなり、すぐに道でトゥクトゥクを捕まえた。
市内から空港までは北に30kmあまりだが、なにせトゥクトゥクはスピードがでない。
結果的に1時間かかり、スコータイ空港着は1時間後の14時40分。

スコータイ発~バンコク着の便は14時半搭乗・15時発の便であるため、おそらく乗れないだろうと諦めながらカウンターに向かった。
新たに買い直す便の時間によっては、この後のバンコク発~ダッカ行きの便も逃すわけで色々と予定が狂うことも頭をよぎった。

しかし、実際には問題なくチェックインができた。
幸運にも便が遅れており、制限エリアにはたくさんの乗客がまだ待っていた。
その遅れ度合いも15分ほどで、自分の到着遅れには程よいくらいで、遅れが大きくて自分の後続便に影響することもないというベストの遅れ具合だった。

遅れた飛行機に無事に搭乗し、1時間強ほど飛んで16時半頃にバンコクに着いた。

 

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