エクアドル旅行記 (1) ガラパゴスへのフライトとサンタクルス島クルーズ(2017年8月)

2017年8月にペルー~エクアドル~チリのルートを回りました。
ペルーではマチュ・ピチュ、エクアドルではガラパゴス諸島、チリではイースター島がメインで、南米太平洋側の周遊です。

ペルーのクスコからリマを経てエクアドルのキトに向かう過程でフライトトラブルで1日遅れたため、当初2泊3日を予定していたガラパゴスの滞在は1泊2日に切り上げざるをえませんでした。

【目次】
1. エクアドル基礎情報
2. エクアドルへ
3. バルトラ島
4. サンタクルス島(1日目) ①

1. エクアドル基礎情報

人口  :1,614万人
面積  :257,217平方キロ
首都    :キト
公用語:スペイン語
時差  :UTC-6~-5(日本から15~14時間マイナス)
通貨  :ドル(USD)
レート  :USD1=JPY112.21(2018年10月13日時点)
ビザ    :日本人は年間滞在日数が90日以内であればビザ不要(2018年10月時点)

2. エクアドルへ

8月14日(月)、予定の24時間遅れで21時20分発リマ発~キト行に搭乗。
翌8月15日(火)の深夜1時頃、エクアドルの首都キトに入国できた。

本来の予定では既にガラパゴスに着いているはずなのだが、1日遅れになったのでリマにいる時点で新たに宿を取り直した。
到着が深夜になるので宿に送迎も依頼していたのだが、いくら探しても該当のドライバーは見つからず、諦めて空港前でタクシーを捕まえて宿に向かうことにした。

空港からタクシーで20分ほどの宿に到着すると、受付が『依頼された通りに送迎を空港で準備していたのに、自分たちでタクシーを使って来たのか?』と怪訝そうな様子。
本来いるはずのドライバーを十分探したが見つからないため、仕方なくタクシーを捕まえてきたのだと説明してもあまり納得が言っていない様子だった。

深夜2時に揉めてもしょうがないので、適当に切り上げて部屋に案内してもらった。
部屋自体は広く立派だったものの、シャワーは冷たい水しか出なかったことが難点。

3. バルトラ島

8月15日(火)はキトの宿で深夜2時就寝だったが、翌朝は4時に起きて空港に向かわなければならなかった。
スケジュールが1日遅延したことで、本来は前日にキト発~ガラパゴス行という直行便のところ、キト発~グアヤキル行とグアヤキル発~ガラパゴス行というグアヤキル経由の2つの便への分割になってしまい、時間をリカバーするために朝早い便になってしまっている。

朝5時くらいに空港に到着し、アビアンカ航空のカウンターでキト発~ガラパゴス行の搭乗券を発券してもらった。
セキュリティチェックに行きがてら後輩のチケットに記載されている名前を見ると、驚いたことに全く知らない日本人女性の名前が書かれている。
慌ててカウンターに戻って事情を説明し、正しいチケットに振り替えてもらった。

そもそも搭乗券の発券は、カウンターに渡したパスポートがスキャンされて個人を確認した上でなされるようになっている。
スキャン後になぜこのような他人のチケットが出てきてしまうのか甚だ疑問。
パスポートをスキャンするという馴染みの行為は何ら意味がないことが実証された形だが、そうなると今度は、どのような情報を用いて搭乗券を発券しているのかが謎だ。

その後のフライト自体は至って順調で、まずは7時過ぎキト発の便は8時頃にグアヤキルに到着。

グアヤキル着後はそのまま機内で待っていると、新たな乗客が次々乗り込んできた。
自分の席にも、グアヤキルからの新しい乗客が割り当てられていたようで、その乗客は空いている自分の後ろの席に座った。

クルーに状況を説明すると席の割り当てミスのようで、自分は1Aに移動しても良いと言われたが、ビジネス席に興味がないのでそのままもとの席に座っていた。
発券といい席の割り当てといい、アビアンカ航空は相変わらずだと思う。

グアヤキルを発ってから約1時間強、9字頃にガラパゴスに着いた。
エクアドル本土の標準時はUTC-5だが、ガラパゴスのみUTC-6になり、時計を本土より1時間マイナスにする必要がある。

到着したのはガラパゴス諸島の中で空港を持つバルトラ島。
敢えて必要以上の整備がされておらず、人間が歩く最低限の幅以外は土が露出している。

空港建物に入ると、まるで入国審査のようなカウンターがいくつか並んでいる。
そこでUSD20(約2,240円)の入島登録カードの購入とUSD100(約11.200円)の入島料の支払がある。
特に何らかの事前登録をしておく必要はなく、自然体で問題は無かった。

各種料金の支払いを済ませ、空港の外に出るとバスが何台か止まっていた。
そのうちの、最も出発が迫っていそうなバスの運転手にイタバカ海峡に行くことを確認して乗り込んだ。
イタバカ海峡は、今いるバルトラ島と南にある目的地サンタクルス島の間の狭い海峡で、フェリー乗り場がある。

バスはまもなく出発し、5分くらいしてフェリー乗り場のような場所に着いた。
乗客はバスから次々と降り、目の前の海に浮かぶゴムボートに氏名を確認して乗り込み始めた。
そのゴムボートは、長期クルーズ目的のような大きな客船に乗客を次々と運ぶ。

この段階で、自分たちの誤りに気が付いた。
乗ったバスは長期クルーズのツアー客が乗り、自分たちの目的地とは異なるフェリー乗り場にツアー客を輸送するためのものだった。
バスに乗る時に確認したはずだが、スペイン語圏は英語が全く通じないことも多いので運転手に適当に返事をされてしまったのだろう。

ここにいても何も進まないので、バスで5分ほど来た道を早足で空港に戻ることにした。
焦ってはいたものの道には初めて見る海イグアナが歩いており、急ぎはしながらも生き物を楽しく見ながら小走りをした。

土が露出している空港と同様、海岸線も基本的に人の手が入っていないように見受けられた。
遠くには長期クルーズ船が何隻か停泊しているが、直接乗客が乗り入れられるような埠頭の類は無い。

30分ほどで空港に戻ってくることができた。
普通の旅行者がやらないであろう『バルトラ島のツアー』ができて良かったと、後輩と前向きな話で盛り上がった。

空港では改めて、イタバカ海峡を渡るためのフェリー乗場行きのバスに乗った。
バスは各航空会社が無料運行しているが航空券の確認はされないので、自分が乗った航空会社と関係なく出発時間と目的地を確認して乗り込めば良い。
今度バスを間違えると時間がなくなり午後のツアーに参加できなくなるため、バスの運転手だけではなく中に入って乗客にもイタバカ海峡に向かうのかどうか聞いて再確認を徹底した。

バスは空港を出て10分くらいでイタバカ海峡のフェリーターミナルに到着。

空港からのバスは『長期クルーズツアー客がクルーズ船に乗り込むためのボートターミナル』へ行くものと、『イタバカ海峡を渡るフェリーターミナル』へ行くものの2通りしかないが、確実に正しい方に乗るように十分に注意しなくてはならないことは改めて強調しておきたい。

フェリーの中で乗船賃USD1(約110円)を支払い。
イタバカ海峡は幅1kmにも満たないため、5分もかからずにサンタクルス島に渡れた。

4. サンタクルス島(1日目) ①

サンタクルス島北端のフェリー乗場からはバスに乗り、約1時間で南端の市街地プエルトアヨラに到着する。
バスは1人USD4(約450円)で、ガラパゴスという場所や距離を考えるとかなり安い。

バスを降りてから迷いながら宿に向かった。
プエルトアヨラは想像以上にたくさんの店が立ち並び、観光客も多かった。
観光開発の抑制などでもっと自然的なイメージを持っていたが普通に道路も舗装されており、いわゆる観光地としての体をなしていたように感じる。

宿に着いてチェックインする頃には、申し込んでいた現地ツアーの迎え時間13時45分になっていた。
ツアーは宿に迎えに来るはずなので、急いで荷物を部屋においてロビーに戻ってしばらく待ったが迎えが来ない。

そうこうしているうちに宿のお兄ちゃんが着いて来いと言う。
英語がろくに通じないので意思疎通が十分にできないまま港に着くと、ツアーのボートがあった。
どうやら、自分たちの宿到着があまりに時間がぎりぎりだったのでボート集合に変わったらしく、ありがたいことに宿のお兄ちゃんが案内してくれたらしい。

出発したボートは、グンカンドリや青足カツオドリの生息地を通りながらサンクリストバル島の別の方面から再上陸した。
高台に登ると、近隣の島も見渡せた。

島では、まさに進化の証人であるウチワサボテンが多数生えている。
リクイグアナやガラパゴスゾウガメに実を食べらないようにするために木の幹のように変質しただけではなく、高所に実をつけるという進化を経た。
イグアナや亀の少ない島では、低い位置に実をつける種類しか存在しない。

海岸やその途中にはウミイグアナがいるが、数は思ったよりも多くない。
昨今頻発しているエルニーニョのために主食である海藻が減り、ウミイグアナも大きく数を減らしているのだという。

リクイグアナとの食糧闘争を避け、長い時間かけて鍵爪などを進化させて海藻を食べることに適した進化をしたウミイグアナではあるが、進化期間に比べて極めて短い期間に頻発する異常気象にはなす術がない。

昨今は海イグアナと陸イグアナの特徴を兼ね備えたハイブリッドイグアナもいるらしい。
ただ、ハイブリッド同士での繁殖能力はないために進化と呼ぶのは適当ではないのだろう。

海辺にはアシカが寝そべっている。
人間と動物の距離感は厳しく制限されているため、人を恐れる様子は全くない。
ツアーから市街地に帰った際にも人工の埠頭にたくさん寝ていた。、

真水と海水の混ざる汽水チャネルでは泳ぐことができた。
エメラルド色の水は比較的冷たく、気合を入れないと最初は入るのが辛いほど。

その後、ツアー一行はボートでプエルトアヨラに戻った。
空港に着いた時にたまたま会った日本人カップルから夕食によさそうな場所を聞いたので、探すことにした。

 

<関連記事>








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)