チリ旅行記 (2) イースター島フライトキャンセル待ち中のバルパライソ観光(2017年8月)

2017年8月にペルー~エクアドル~チリのルートを回りました。
ペルーではマチュ・ピチュ、エクアドルではガラパゴス諸島、チリではイースター島がメインで、南米太平洋側の周遊です。

イースター島からのキトに戻り、そこからリマ~サンチアゴ~イースター島と向かうはずが、リマでフライトキャンセルにあいました。

【目次】
1. チリ基本情報
2. バルパライソ

1. チリ基礎情報

人口  :1,791万人
面積  :756,100平方キロ
首都    :サンチアゴ
公用語:スペイン語
時差  :UTC-6~-4(日本から15~13時間マイナス) ※サマータイム時はUTC-5~-3
通貨  :ペソ(CLP)
レート  :CLP1=JPY0.166(2018年11月11日時点)
ビザ    :日本人は年間滞在日数が90日以内であればビザ不要(2018年11月時点)

2. バルパライソ

8月18日(金)朝、6時にホテルを出てシャトルバスでサンチアゴ空港に着いた。
スケジュールが本来の旅程と乖離してイースター島への予定フライトに乗れていないため、前日からイースター島へのキャンセル待ちをかけており、その結果を確認するため。

もしキャンセルが出ていたとしても座席割当が早いもの順というケースを想定し、空港には早く着ておいた。
カウンターは開いていないので、前に座り込んで2時間ほど待った。

カウンターオープンの朝8時半頃、LATAM航空のカウンターでキャンセル状況を聞くが、空きは全く無かった。
もともと8月17日~19日の2泊3日で考えていたイースター島を1日短くして8月18日~19日の1泊2日で行くという淡い期待が完全に打ち砕かれた。

すぐに気持ちが切り替わるわけではないが、そのまま空港にいても仕方がないので空港からバスに乗ってサンチアゴ市街地に向かい、更に歩いて長距離バスターミナルへ向かった。

バスターミナルには様々なバス会社が入っているが、時刻表を見て最も時間が近い便の会社のカウンターに行って買えばよい。
便は潤沢に出ており、満席の心配は全く要らない。
バルパライソまでのチケットは片道CLP5,000(約850円)。

2時間ほどバスに揺られ、太平洋沿岸部のバルパライソに到着した。

バスターミナルから近いCardnal(カルドナル)市場。
空は雲がかかり道路の色合いも暗いので、果物の色が非常に目立つ。

バルパライソ湾に沿って東西に走る大通りに出た。
バルパライソの主な見所は東西約2kmの範囲なので、まずは大通りに沿って東から西に移動しすることにした。
西側から徒歩でバスターミナルがある東に戻りながら観光するプラン。

バルパライソの街は、弓なりに曲がった湾と海岸の近くの狭い平地に広がり、平地を奥に進むと山に行き当たる。
天然のギリシャ観劇場のような街並み。

バルパライソの街並みを特徴付けるものが、ascensor(アセンソール)と呼ばれるケーブルカーの一種。
Sotomayor(ソトマヨール)広場の裏手にあるCorte de Apelaciones近くからのアセンソールが乗りやすい。
なお、アセンソールという言葉はエレベータをそのままスペイン語に訳したものを指す。

アセンソールは19世紀後半から作られ、かつては多数が稼動していたが現役のものは5つもなくなってしまった。
場所によっては傾斜50度のものもあるという。
運賃は片道CLP100(約17円)と、日本人にとっては非常に安い。

高台から眺めると、放射状の海岸から斜面に沿った街並がよくわかる。
現在もチリの主要な海港として機能しているため、海運船が多く見られた。

アセンソールで上がった先にある山の斜面には、細い路地や階段が入り組んだ迷路のような街並が広がる。
落書きが多く人通りは少ないが、治安面で不安を感じることは無かった。

道中のカフェもかなり多かった。
値段はCLP1,000(約170円)だったので、アセンソール10回分と考えると現地の人にとっては安いわけではなさそうで、観光客向けなのだろうと感じた。
そういう点からも、治安的には問題ないのだろう。

バルパライソは『Historic Quarter of the Seaport City of Valparaíso(海港都市バルパライソの歴史地区)』として世界遺産登録された。
南アメリカ太平洋岸で19世紀後半に主要な港湾となった街が国際化の証拠であるとして(ⅲ)文化的伝統・文明の証拠の登録基準が認められている。

バルパライソは、1536年にヨーロッパ人として初めて地理に到達したスペインのディエゴ・デ・アルマグロが送り出した一団により発見され、『天国の谷』を意味するバルパライソと名付けられた。
パナマ運河の開通により重要性は低下したものの、一方で近代化が必ずしも十分に進まずにアセンソールのような遺産が残ったとも言える。

高台をひとしきり歩き、平野部を西から東に歩きながら戻った。
途中で売っているフライドポテトの屋台CLP1,000(約17円)を何度か買って、食事と移動を兼ねつつ時間短縮。

バルパライソの街を4~5時間ほど散歩し、17時バルパライソ発のバスでサンチアゴに戻った。
復路は往路と異なるバス会社ではあったが、料金は同じで片道CLP5,000(約850円)。

サンチアゴでは再びバスに乗り、空港に向かった。
もう、元の計画旅程日数をオーバーしてでもイースター島行きの空席を確保しようと考えた。
本来は今日18日(金)はイースター島2日目で、明日19日がイースター島からサンチアゴに帰ってくる日だった。

空港ではLATAM航空のカウンターに行き、翌朝フライトのイースター島行の便のキャンセル待ちを入れた。
前日のキャンセル待ちには忘れていたワンワールドサファイヤのステータスを提示すると、ウェイティングリストの最上位にきた。
役に立つかは解らないが、何でも良いので少しでも自分に有利になると思われる材料を出すしかない。

連日のLATAM航空との交渉で疲れは出たが、『旅程は絶対に延ばさない』という縛りが吹っ切れて、何としてでもイースター島のフライトを確保する方向に舵を切ったので少し気は楽になった。
社会人の旅行は日程の制約が多いが、それでもここまで来てイースター島を諦めることはできなかった。

空港フリーWiFiで空港近くの宿を取って就寝。

 

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