チリ旅行記 (4) モアイ観光からのイースター島最高峰登山(2017年8月)
2017年8月にペルー~エクアドル~チリのルートを回りました。
ペルーではマチュ・ピチュ、エクアドルではガラパゴス諸島、チリではイースター島がメインで、南米太平洋側の周遊です。
フライトトラブル起因で予定の2日遅れながらも何とかイースターに到着し、そのまま観光をしました。
その翌日、引き続き島内観光をした記録です。
【目次】
1. アナケア・ビーチとアフ・ナウ・ナウ
2. アフ・アキビとテレバカ山
1. アナケア・ビーチとアフ・ナウ・ナウ
イースター島2日目の8月20日(日)、今回のペルー~エクアドル~チリ周遊で初めて飛行機に乗らない日となった。
同時に初の連泊で、後は日程を消化するだけという気楽な状況。
朝食後に前日と同じ日本人ガイドと合流し、アナケアビーチに向かった。
接岸できる浜辺が少ないイースター島において貴重な浜辺とされており、イースター島に初めてやってきたとされている伝説上の王 ホトゥ・マトゥアが上陸した場所とされている。
プカオと呼ばれる帽子をかぶったモアイ像アフ・ナウ・ナウが海を背に立ち並んでおり、海に向かって左手には露店もある。
前日に続いて曇り空で、ネットで見られるきれいな写真のような青い空と海が見られなかったことは残念だった。
アナケアビーチの周辺にはヤシの木が多い。
まさに観光中に自分たちから少し離れた場所で、大きな音を立てて実が落ちていた。
かつては伐採で壊滅的な状況に追い込まれながらも、その後の入植で回復したらしい。
付近にはホトゥ・マトゥア王を表すモアイというアフ・アトゥレ・フキもある。
その後、テ・ピト・オ・テ・ヘヌアに向かった。
『地球のへそ』を意味する球形の石が置かれている場所。
少し前までは自由に触れたようだが、今は石垣で覆われてしまい、1m以上近づくことはできなくなってしまった。
伝承によると、最初の上陸民であるホトゥ・マトゥアが持ち込んだものとされているらしいが、一方で案内して頂いた日本人ガイドは『長くガイドをしているが、話題になったのは比較的最近のような気がする』という趣旨のことを仰っていた。
言われているような由緒のあるものではないのかもしれない。
続いて、午前最後の観光としてラパ・ヌイ博物館へ。
イースター島はあくまで西洋的な呼び方であって、18世紀に島を発見したオランダ人ヤコプ・ロッヘフェーンのよる発見日がイエスの復活祭であったことにちなんでいる。
現在の正式名称は公用語であるスペイン語で復活祭を表すパスクア島だが、現地住民は古くからの名称であるラパ・ヌイ島を使用している。
同様の事例として、オーストラリアに属するクリスマス島は、17世紀にイギリス人が12月25日に到達したためにそう呼ばれているわけだ。
ラパ・ヌイ博物館ではモアイ信仰のあらましや、モアイ信仰から鳥人信仰への移ろいなどの様子が展示されている。
イースター島で唯一発見されたモアイの目も展示物として存在した。
午前を終え、ホテルに戻るとすっかり天気が良くなっていた。
スケジュール変更で宿なしで島に来ることになり、ガイドの好意で安く泊まらせて頂いた宿だが、普段自分では泊まらないような良い宿。
プールもついていたが、イースター島では最も気温が低い8月ということもあり使うような暑さではない。
2. アフ・アキビとテレバカ山
午後は別のお客さんの応対があるという日本人ガイドと別れ、ハンガロアの街でレンタサイクルを借りた。
24時間でUSD25(約2,750円)と、かなり高い。
普段はママチャリを通勤で使用しているだけのせいか、借りた自転車は非常に乗り辛く、こいでもこいでも前に進まない。
地図を見ながら小雨の中、30分ほどで海方向を向いている島唯一のモアイ像であるアフ・アキビに到着した。
到着後に旅行に同行している勤務先の後輩に自転車を見てもらうと、サドルやギアの設定が滅茶苦茶だったらしい。
それは進まないわけだ。
アフ・アキビは他のモアイと違い、大きさが揃った7体の像からなる。
春分の日・秋分の日に日が沈む方向を向いていることも特徴として挙げられる。
アフ・アキビ向かってすぐ右には、島の最高峰テレバカ山の山頂までのトレッキングコースがある。
今日の最後の観光として登ることにした。
自転車で行ける雰囲気ではないので、徒歩で向かう。
天候は完全に回復しており温かいが、風が非常に強い。
ところどころ分岐があるものの、基本的に草の背が低い面積が多いほうを選ぶことで迷うことはなかった。
アフ・アキビから徒歩1時間半ほどで頂上付近に到達した。
イースター島最高峰と言っても狭い島の中なので、標高は507mと低い。
それでも、360度見渡す限り海が見えてとても気持ちよかった。
下りは登りの半分50分弱でふもとに着いた。
イースター島の遺跡などは全て18時に閉まってしまうが、予定通りその数分前にゲートを出ることができた。
頂上付近で留まっていた外国人観光客は確実に門限に間に合っていないだろうが、どうしたのだろうか。
アフ・アキビから自転車で街に戻ったが、道を解っているのとサドルの高さを適正に調整したので、往路の3分の1くらいの時間で戻ってこられた。
自転車を返してからは、繁華街であるハンガロア近辺の散策をした。
TBSのTHE 世界遺産で前月(2017年8月)に放送されていたのと同じ場所があり、撮影と同じ場所に遠くはるばるやってきたことが実感された。
夕食は、昨晩と今日昼と同じく、いつものハンバーガー屋。
ガイドに色々と飲食店を教えて頂いたのに、結局安全牌に流れてしまった。
物価が高いイースター島の中で、1人USD10程度という安さと想像しやすい味であることは非常に魅力的。
食後は土産物屋を物色しながらホテルに歩いて帰った。
この旅で唯一の連泊日ということもあり、荷物を背負わずに自由に出歩けて身軽な一日だった。
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