オーストラリア旅行記 (1) エアーズロック・リゾートとウルル遠望(2019年4月)

2019年4月~5月にかけて、奥さんと息子を連れてオーストラリア~サモア~アメリカ領サモアを周遊しました。
オーストラリアはウルル(エアーズロック)がメインで、ウルル登山の禁止前に行っておきたいという力が働いたために計画をしました。

【目次】
1. オーストラリア基礎情報
2. オーストラリアへ
3. エアーズロック・リゾート

1. オーストラリア基礎情報

人口  :2,423万人
面積  :7,692,000平方キロ
首都    :キャンベラ
公用語:英語
時差  :UTC+8~+10(日本から1時間マイナス~1時間プラス) ※一部地域はサマータイムあり
通貨  :オーストラリアドル(AUD)
レート  :AUD1=JPY75.32(2019年6月4日時点)
ビザ    :日本人は観光目的の場合はビザ不要だがETASが必要(2019年4月時点)

2. オーストラリアへ

4月25日(木)、会社は午後休を取って自転車で20分強の家まで帰った。
新天皇即位による10連休を見越して2018年6月の時点で航空券を取っていたオーストラリア~サモア~アメリカ領サモア旅行の最終準備のため。
今回は奥さんと子供も一緒に行く。

自宅から京都駅まで向かい、そこからリムジンバスで関空には17時前に着いた。
定例のプライオリティパス活用のためにぼてぢゅうへ向かうと、プライオリティパス利用のためにはeチケットではなく搭乗券を準備するよう、張り紙がされている。

これまでは搭乗券を原則にしながらも運用でeチケットが受け入れられていたが、今後は搭乗券がないと駄目のようだ。
今回は、事前にオンラインチェックインした搭乗券があるので問題なし。

自分はフライドポテトシェアサイズ(税抜660円)、鉄板焼鳥(税抜680円)、ガーリックシュリンプ(税抜780円)、ベーコンガーリックライス(税抜880円)、味噌汁(税抜120円)の税抜合計3,120円(税込3,370円)。
奥さんは唐揚シェアサイズ(税抜き1,080円)、鉄板餃子5個(税抜480円)、究極のビーフ焼きそば(税抜き1,480円)の税抜合計3,040円(税込3,283円)にした。

究極のビーフ焼きそばは、個人的にいまひとつだった。
肉が多すぎて好みが分かれそう。

最初に乗った関空からシドニーまでのフライトは、予定を約50分ほど遅延して出発した。
一方、機内泊を経てシドニー到着は翌日4月26日(金)の朝7時25分と、遅れは15分まで挽回。
オーストラリアへの入国を済ませ、国内線ターミナルまで移動した。

カンタス航空のラウンジは、大人の同行者1名が可能なだけではなく、18歳未満の子供も入れるので、非常にありがたい。
少し時間を潰し、朝9時頃にシドニー発~アリススプリングス行の便に搭乗した。

シドニーからアリススプリングスへの移動は、広いオーストラリアの東岸から中央部までのフライトになる。
そのため、シドニーのUTC+10.0エリアからアリススプリングスのUTC+9.5エリアまで飛ぶ際には30分の時差が生じた。

アリススプリングスを含むオーストラリア中央部は高温砂漠気候であるため、シドニーを発ってしばらくすると赤い大地が広がってきた。
この辺りの気候はケッペンの気候区分でいうところのBWhに該当し、これはサハラやアラビア半島の広い地域と同じものだ。

アリススプリングスには、予定より若干早い昼12時に到着した。
空から見たイメージの通り、オーストラリアの4月にも関わらず暑い。
まだ寒い日が多い日本からは寒暖差が大きく、飛行機から降りると陽射しから逃げるように早足でカンタス航空のラウンジに入った。

ラウンジで息子にサンドイッチや飲み物を取らせながら時間を過ごした。
途中、飛行機に乗るために席を立った外人に話しかけられて『君の息子はとても賢い。教育に成功している』と言われた。
小さい子供がラウンジで静かにしているということを言いたかったのだろうが、同じことを日本で日本人で言われたら驚いてしまうと思う。

アリススプリングス発~エアーズロック行の便は予定通りで、離陸約40分後の14時半にエアーズロック空港に到着。

離陸が近づくと、エアーズロックやカタ・ジュタが飛行機の窓からも見える。
最初は進行方向向かって左手の席から見えるが、まもなく旋回した後は右手の席からの方が長時間見ることができる。

エアーズロック空港の荷物ターンテーブルと外は扉1枚でしか仕切られておらず、誰でも入ることができるためにツアー会社の迎えの人なども大勢いた。
事前の調査が十分でない場合は空港とホテル間の送迎を予約してしまうかもしれないが、オセアニアのツアーオペレーターであるAAT Kingsが無料で空港とエアーズロック・リゾートの無料シャトルバスを運行しているため、ターンテーブルで荷物を受け取ったらそのままバスに乗ればよい。
予約は要らない。

エアーズロック・リゾートは、Yulara(ユララ)という街にあるホテルやレストラン、スパなどが集合したエリアであり、ウルルやカタ・ジュタ観光の拠点。
他に宿泊エリアの選択肢がないため、ウルルへの観光客は日帰りでもない限りは基本的にここに泊まることになる。
いくつかのホテルがあるが経営者は全て同一らしく、高いホテルだけでなく比較的安価なドミトリーを選ぶこともできる。

※写真5

AAT Kingsのバスに乗ると、ほどなくしてウルル(エアーズ・ロック)が見えてきた。
空港からウルルまでは20km以上あるにも関わらず大きく見え、初めて実物を見た嬉しさもあり奥さんも喜んでいた。
敢えてバス前面のガラスが大きく取られているので、とても良かった。

※写真6

3. エアーズロック・リゾート

空港からエアーズロック・リゾートまでは15分程度。
途中に焼け野原がところどころにあったが、自然発生した野火によるものだという。

ホテルに着いてチェックインすると、帰りのフライト時間を聞かれた。
来る時と同じようにATT Kingsの無料バスに乗れるのだが、その人数把握のための確認のようだ。

同時に、事前購入していたUluru Hop On Hop Offバスの1 Day Passで行くことのできるウルルとカタ・ジュタのバス時間予約をフロントにお願いした。
ウルル カタ・ジュタ国立公園を巡る現地ツアーはたくさんあるのだか、とにかく値段が高い。
その状況にあって、輸送のみに特化したUluru Hop On Hop Offは相対的に非常に安く、費用の節約には大いに効いてくる。

1 Day Passは『使用当日1日のみ有効』ではなく『使用開始から24時間有効』である上、実際には24時間を過ぎても当日内は使うことができる。
そのため、1 Day Passという表記ながらも実質2日間使えるという非常に得なものだ。
同様に、2 Day Passであれば実質3日間の使用が可能。

但し、サイトでの説明が少し解りにくく、自分も現地に着いてホテルのフロントに質問するまで完全には理解できていなかった。
1 Day Passで行くカタ・ジュタは、毎日午前と午後各1回運行されるバスのうちいずれか1回だけに乗れるということはサイトで理解できる。

一方で、午前も午後も風の谷かウルパ・ギーのいずれに行くかを選択する必要があり、それは前日までに現地に到着し、希望をホテルのフロント経由でバス運営会社に伝える必要があるということは現地に着いて初めて知った。
なお、カタ・ジュタへ行くバスの復路は帰りに直接エアーズ・ロックに行くことはできず、エアーズロック・リゾートに帰ってこなければいけない。

具体的には自分の場合、4月26日(金)の午後にエアーズロックリゾートに到着し、翌日4月27日(土)の朝5時半ホテル発でカタ・ジュタ 風の谷を散策して昼12時頃にエアーズロック・リゾートに戻るバスと、昼13時40分にホテルを出発してウルルに向かうバスを予約した。
カタ・ジュタへ行くバスは朝早いものがあるため、効率的に1日を使うことができる。

フロントでチェックインとバスの予約を終えると、部屋に荷物を置いてからホテルの敷地内にあるパイオニア展望台に向かった。

時間は既に16時半を回っているが比較的まだ明るく、遠くにウルルを見ることができた。
同時に、蝿の量が噂に違わず多いということを痛感した。

次に、エアーズロック・リゾート内のショッピングエリアに行ってみることにした。
エアーズロック・リゾート内は時間帯によって15~30分おきに、メインとなる環状道路を走る無料リゾートシャトルが運行されている。
予約等は不要で、ホテルなどの前に設置されているバス停で待っていれば良い。

ホテル前で待っていると、RESORT SHUTTLEと書かれたバスがやってきた。
無料の割には冷房は効いており、座席もきれい。

5分ほどでinformationセンターや店が並ぶエリアに着いた。
もっと色々な店があるだろうと想像していたが、informationに土産物屋、レストランと簡易なスーパーマーケットくらいしかなかった。
スーパーマーケットは予想通り商品が非常に高価で、2リットルの水でもAUD5(約390円)ほど。

あまり収穫がなかったのでリゾートシャトルでホテルに戻り、再びパイオニア展望台へと向かう。
奥さんと子供も一緒に行こうと誘ったが、子供が長時間移動で疲れていることもあり単独になった。

18時を過ぎているために日が傾きつつあり、遠目ながらも燃えるウルルを見ることができた。

展望台からはカタ・ジュタも見えた。
最初は方角を間違えて違う方を見ていたので、カタ・ジュタは遠くて見えないものだと勘違いしていたが、他の観光客が見ている反対側を見るとかなり遠くに確認できる。

カタ・ジュタまでは直線距離で30km以上あり、直線距離で約10kmほどのウルルに比べるとかなり遠い。

しばらく夕日を眺めていると、まるで鳳凰が翼を広げたかのような形の雲が真っ赤に染まってきた。
日が落ちたからなのか蝿も先ほどよりはかなり少なくなり、蝿がいないだけでも極楽だと思える。

完全に日が沈んだのを見届け、部屋に戻ることにした。
途中、ホテル併設のレストランバーではバーベキューの匂いも漂い、航空ラウンジの食事で済ませていた自身にとっては魅力的で心が揺らぐ。
部屋にピザでも持ち帰ろうかと思い調理時間を確認すると30分はかかりそうだったので、諦めて奥さんと子供がいる部屋に戻った。

翌日のバスは朝5時半であるため、部屋に戻って翌日に行くカタ・ジュタとウルルの情報収集をしてから早めに寝た。

 

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